2017年07月23日

北陸ひと模様 フクロウカフェ「梟の栖」オーナー・林和美さん /石川【毎日新聞2017年7月23日】

「子供たち」と充実した毎日 林和美さん(58)
 今年3月、フクロウと触れ合えるカフェ「梟(ふくろう)の栖(すみか)」を金沢市西泉3にオープンした。「のびのび生活できるように」と、全国でも珍しい放鳥型だ。店内には時計やぬいぐるみなど約1000点のフクロウグッズが並び、その中に置物と見間違えそうなフクロウが5羽−−。

 高校卒業後、県内のゴルフ場でフロント業務に就いた。専業主婦やパートを経て、10年ほど前から小松市で飲食店を営んだ。転機は昨年2月。テレビ番組でフクロウと触れ合えるカフェを紹介していた。「そういえば」。30代の頃、ペットショップで見かけた丸い体のフクロウが、つぶらな瞳でこちらを見つめていたのを思い出した。

 昔から「これだ」と思い立ったらすぐに実行に移す性格。「私もフクロウカフェを開く」と家族に宣言した。「止めても無駄だと思われたのか、反対はされなかった」と笑う。

 とはいえ、フクロウについての知識もなく、フクロウカフェの開業の仕方も分からない。飼育員の手伝いをして経験を積もうと、動物園に電話をかけたりもした。調べた結果、「愛玩動物飼養管理士」の資格が必要と分かり、仕事の合間に勉強を始めて昨年11月に合格した。

 大阪や東京など全国のフクロウカフェを巡り、店の構想を固めた。「梟の栖」の客層は、親子連れやカップル、若い女性など幅広い。フクロウはストレスに弱いため、人間の腕に留まらせたりはできないが、優しく頭をなでたり、ねこじゃらしで遊ぶことはできる。そうやってフクロウと一時を過ごしたお客さんが帰り際、「癒やされました」と言ってくれるのがうれしい。

 一方、店主としてフクロウを管理する難しさもある。「『フクロウに近づきたい』というお客さんの期待に応えたいけど、この子たちを守るのも私の仕事」。食いしん坊だったメガネフクロウのワトソンがある時、食欲を落とした。獣医に見せると「ストレスが原因」と言う。健康管理には細心の注意が必要だ。「フクロウって『この育て方が正解』というのがないんです」

 メンフクロウのハーティは人に優しく、チャコモリフクロウのディーンは怖がり屋、モリフクロウのスモモは甘えん坊、ウサギフクロウのミミちゃんは好奇心旺盛……個性豊かな「子供たち」を抱え、慌ただしくも充実した毎日だ。「100%やりたいことをして働ける環境は人生で初めてかも」。幸せそうにほほ笑んだ。【石川将来】

 ■人物略歴

 1959年1月、小松市生まれ。カフェ「梟の栖」は午前11時(土日祝日は午前10時)〜午後8時、不定休。キーホルダーなどのグッズも販売している。利用は1時間1ドリンク付きで大人1500円、中高生1300円、小学生1000円、未就学児は2人まで無料。問い合わせは、林さん(090・2034・8305)。

https://mainichi.jp/articles/20170723/ddl/k17/040/196000c

http://archive.is/OW7nf
西泉にもフクロウカフェ 金沢、横安江町に続き出店【北國新聞2017年4月18日】
石川 フクロウで癒やしいかが? カフェ、西泉にきょうオープン【中日新聞2017年3月10日】
金沢・横安江町に県内初のフクロウカフェ 8匹のフクロウと触れ合い&写真撮影【金沢経済新聞2017年1月23日】

この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: