2017年07月23日

【小2・道徳】「生き物の命」を考える 動物記事から問題意識導く【琉球新報2017年7月23日】(クロツラヘラサギ)

 沖縄市立高原小学校(武冨誠校長)の知念綾野教諭は6月、NIE(教育に新聞を)実践指定校の同校の校内研修として新聞を活用した道徳の授業を実施した。「優しい心」をテーマに、虫を捕まえようか、自然のままにしておいた方がいいか悩む少年の話を中心に、生き物の記事を活用して授業は展開した。2年5組の児童26人が生き物の大切さについて考えた。

 授業は道徳教材「ひみつのばしょ」を中心に進んだ。主人公のけんじは、セミ捕りに出掛けるがなかなか捕まえられない。たくさんのセミを虫かごに入れた少年と出会うが少年はセミが精いっぱい生きていることを理由に逃がすという。虫を捕まえたいけんじは、少年からカブトムシやクワガタがたくさんいる秘密の場所を教えられる。虫の様子を見ていたけんじは虫を持ち帰らないことを決意する。

 主人公・けんじが虫を捕りたい気持ち、捕らない気持ちの変化を考えるため、けんじの気持ちを表す「とる」「とらない」と書かれたカードが用意された。児童は最初のけんじの気持ちを問われると全員が「とる」カードを掲げる。帯グラフ「気もちメーター」も設置し、けんじの気持ちを見えるようにして考えた。



生き物の記事を見る高原小2年生たち=6月28日、沖縄市の同校
 少年が「セミを逃がす」と言ったときのけんじの気持ちを森田汰樹君(8)は「どうして逃がすの。俺も欲しいなー」と表現した。後半は児童が掲げる「とる」「とらない」カードの票が割れ、メーターも中間に位置した。

 動物の記事が多く貼られた大きな紙が出ると「チーターがいた」と中野莉愛さん(8)は食い入るように見つめた。まとめに知念教諭は、けがをしたクロツラヘラサギが学校近くの泡瀬干潟で保護され、元気になった記事を紹介した。遠藤楓花さん(7)は「かわいそうだと思った鳥が、助かって、すごいことだ」と話した。

 指導助言にあたった甲斐崇NIEアドバイザーは「いかに考えさせ、議論させるかが鍵だが、心の葛藤の見える化などの工夫があり、効果があった。意図を持った新聞活用もよかった」と講評した。


狙い
 身近な自然に親しみ、動植物に優しい心で接しようとする態度を養う。主人公の気持ちの変化を考え、身近な生き物の記事から、動植物を大切にする気持ちを高める。



進め方
1.「ひみつのばしょ」を読んで話し合う
 道徳教材「ひみつのばしょ」(文溪堂)を読み進めながら、主人公・けんじの気持ちの変化を考える。場面のロールプレイも入れる。

2.生き物の記事紹介とワークシート
 身の回りにいろいろな生き物がいることを知り、今後自分が生き物とどのように関わるかを記入する。

3.記事を使ったまとめ
 近隣で救出され元気になったクロツラヘラサギの記事から、身近なところで生き物に優しくしたことが起きていることを知る。


けんじの気持ちの変化を時系列で示すなど工夫した板書
実践者の一言
 新聞をめくるとたくさんの動物や自然の記事、写真があることを子どもたちに見せてあげたかった。写真を中心にキラキラした印象があった。生き物を逃がすのか、最後まで覚悟して飼うのか、考える気持ちが大事だ。子どもたちはまだ言葉数が少ないので、切り返しの発問を意識して、考えを深めるように導いた。最後の記事は学校の近くで鳥を保護した話題を使用した。自分たちに近い問題として意識してほしかった。
学習指導案

指導案(クリックで拡大・ダウンロード)PDFファイル428KB
https://ryukyushimpo.jp/news/entry-540433.html

http://archive.is/fLAAV

posted by BNJ at 22:29 | Comment(0) | 野鳥ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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