2017年07月31日

なるほドリ コウノトリってどんな鳥? /島根【毎日新聞2017年7月31日】

放鳥され、島根県雲南市の空を飛ぶコウノトリ=2017年7月12日、山田英之撮影
雲南で4羽誕生、放鳥 生息に多様な生物必要
 雲南市大東町で7月12日、4羽のコウノトリが放鳥された。放鳥式典には、報道関係者や地元住民ら多くの人たちが詰めかけた。人々の関心を集めるコウノトリって、どんな鳥なのだろう。

 Q 貴重な鳥なの。

 A 国内にすむ鳥では最大級の大きさで、翼を広げると約2メートルあります。ただ、国内の野生コウノトリは1971年に絶滅しています。人工飼育を経て、最後の生息地だった兵庫県豊岡市で2005年から自然界への放鳥が始まりました。

 Q どうして絶滅したの。

 A 江戸時代には国内各地で見られましたが、明治時代の乱獲や、その後の環境悪化で生息数が減っていきました。河川改修による湿地の減少、農薬の使用も一因とされています。

 Q 何を食べるの。

 A ドジョウが大好物。カエルやヘビ、ザリガニ、バッタも食べます。コウノトリが生息するには、餌になる多様な生き物がすめる環境が必要です。

 Q 県内に飛んで来るのは珍しいの。

 A 国内の野外で生息するコウノトリは今年6月、100羽に達しました。その後もさらに増えています。秋田を除く46都道府県で、飛来が確認され、飛んで来ること自体は、特別なことではなくなりつつあります。

 Q 雲南市のコウノトリはどうして注目されているの?

 A 放鳥から約12年たちますが、繁殖の中心はこれまで豊岡市やその周辺地域に限られていました。しかし、今年初めて、徳島県鳴門市と雲南市で、野外でひなが誕生したのです。

 Q 雲南市で生まれ、放鳥された4羽は見分けがつくの。

 A 母鳥が誤射された後、4羽は保護され、人工飼育されていた研究機関「兵庫県立コウノトリの郷(さと)公園」(豊岡市)で個体識別のため、赤、青、緑、黒など色の異なる足環(あしわ)を装着されました。雲南市教委は「150メートル以上離れた場所から、温かく見守って」と呼びかけています。足環の色を見分けるには、双眼鏡持参がおすすめです。

 Q 雲南市はこれからどうするの。

 A 郷公園によると、雲南市内では、放鳥式典までに4羽以外にも、計7羽のコウノトリが確認されています。山岸哲園長は「長期にわたって7羽も生息する地域は珍しい」と言います。藤井勤副市長は「コウノトリと共に歩む雲南市をつくることが大事」と話しています。共生のために、市が具体的にどんな施策をするのかが、注目されています。<回答・山田英之>

 随時掲載します。取り上げてほしいテーマを、封書かファクスで松江支局にお寄せください。
https://mainichi.jp/articles/20170731/ddl/k32/070/282000c

http://archive.is/TCtcf

posted by BNJ at 21:33 | Comment(0) | 野鳥ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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