2017年08月24日

夏の嵐に備え早く成長か=絶滅鳥「ドードー」、骨分析【時事ドットコム2017年8月24日】

モーリシャスで17世紀に絶滅した飛べない鳥「ドードー」の想像図(英自然史博物館のジュリアン・ヒューム博士提供)
 インド洋のモーリシャスで17世紀に絶滅した飛べない鳥「ドードー」の骨を詳細に分析したところ、ひなは夏の嵐で餌の果実などが少なくなるシーズンに備え、早く成長した可能性が高いことが分かった。南アフリカ・ケープタウン大と英自然史博物館の研究チームが24日、英科学誌サイエンティフィック・リポーツに発表した。
 ドードーは16世紀末にオランダの探検航海で「発見」されたが、100年もたたないうちに絶滅した。人間が食料用に乱獲したほか、人間が持ち込んだ豚や猿などの動物に生息地を追われたのが原因と考えられ、生態の詳しい記録が残っていない。
 ドードーの成鳥の体重は9.5〜14.3キロとみられる。研究チームがモーリシャス各地から集められた骨の微細な構造を分析した結果、ドードーのひなは卵からかえった後、性成熟までは早く成長し、その後数年かけてゆっくりと完全に成長したと推定された。
 夏にサイクロンの暴風大雨に見舞われると、餌が乏しい時期が続き、栄養状態や体重の個体差が大きくなる。成鳥は羽が生え変わったことも分かった。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2017082401218&g=int

【生態学】ドードーの知られざる生活史【natureasia.com2017年8月25日】
Ecology: The secret life of dodos

Scientific Reports
絶滅したドードーの生活史を明らかにする新たな手掛かりを示した論文が、今週に掲載される。

今回、Delphine Angstたちの研究グループは、モーリシャスのさまざまな化石産地から産出した22羽のドードーの22点の骨の微細構造を調べて、ドードーの繁殖行動と成長、換羽(羽の生え変わり)の習性に関する新たな手掛かりを得た。研究対象となった骨試料のうちの数点は幼鳥のもので、Angstたちは、ドードーが性的成熟に達するまで急速に成長し、それから骨格が成熟するまでには数年を要したという見解を示している。

分析されたドードーの骨において広範なカルシウム再吸収が観察されたが、これが換羽を示す証拠である可能性があるとAngstたちは考えている。また、Angstたちは、換羽によって鳥類の外観が体色と羽の種類の点で著しく変化するため、いろいろな史料におけるドードーの記述に数多くの食い違いがあることの原因が換羽の習性だとする仮説を提起している。

今回の研究による新知見は、モーリシャスの現生鳥類の観察結果とドードーの歴史的記述と一致しており、Angstたちは、この新知見に基づいて、ドードーの繁殖期が雌の排卵とともに8月頃に始まり、孵化したヒナが急速に成長して南半球夏季とモーリシャスのサイクロン期(11〜3月)の過酷な条件に耐えられる頑健な体形になるという仮説を示している。南半球夏季が終わると(3月頃に)換羽が始まり翼部と尾部の羽が最初に生え変わり、7月末には換羽が完了して次の繁殖期に間に合うようになっているというのだ。
http://www.natureasia.com/ja-jp/research/highlight/12122http://www.natureasia.com/ja-jp/research/highlight/12122

絶滅鳥「ドードー」、謎の生態を一部解明【AFPBB News2017年8月25日】
絶滅鳥「ドードー」の想像図(2017年8月24日提供)
【8月25日 AFP】17世紀初め、インド洋(Indian Ocean)に浮かぶ島国モーリシャスを訪れたオランダ人の冒険家は、飛べない鳥「ドードー」を見て「奇妙でグロテスクな鳥」と表現した──。この鳥ほど、不名誉な扱いを受けたまま絶滅してしまった動物は他にはいないだろう。

 ドードーは、16世紀末にモーリシャスで発見された鳥で、人が食べ物として乱獲したことや入植者が持ち込んだ動物に生息地を追われたことを理由に1680年までに絶滅した。

「ドードー」は愛称で、オランダ語で「怠け者」を意味する言葉にちなむという。初期の科学者らはドードーをハトの仲間と考えていた。

 発見から絶滅までは100年足らずで、その間、ドードーの習性をじっくり観察し、その生体構造を正確に記録しようとした人は誰一人として現れなかった。そのため、この鳥のことについては「ほとんど何も知られていない」と南アフリカ・ケープタウン大学(University of Cape Town)の生物学者、デルフィーヌ・アングスト(Delphine Angst)氏は指摘する。

 アングスト氏と英ロンドン(London)自然史博物館(Natural History Museum)の研究者らは24日、ドードーに関する研究論文を英科学誌ネイチャー(Nature)系オンライン科学誌「サイエンティフィック・リポーツ(Scientific Reports)」に発表。これまで知られていなかったこの鳥の成長サイクルなどに光を当てた。

 アングスト氏らの研究によると、メスは南半球の冬である8月に産卵し、9月にヒナがふ化したとされる。そしてサイクロンや嵐が発生する夏季に耐えられるよう、性成熟までのヒナの成長スピードは早かったと考えられる。また、夏が終わる3月ごろに羽の生え変わりが始まり、7月の終わりには成鳥の羽となっていたことも分かった。成鳥の体重は10〜14キロだったとみられる。

 研究では、ドードーの骨を細かく砕き、その構造を詳しく調べた。サンプル数が少なく、これまでこの手法がドードーに応用されることはなかった。アングスト氏ら今回、世界中の博物館に研究用サンプルの提供を呼びかけ、22の異なる個体、計22本の骨が集まったという。
http://www.afpbb.com/articles/-/3140472

http://archive.is/2zWru
http://archive.is/rs2Qi
http://archive.is/1TEoD

posted by BNJ at 23:59 | Comment(0) | 海外の鳥ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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