2017年08月27日

うちのまち講座 農業編 「コウノトリ育む農法」に学ぼう 田畑の楽しさ次代に 与謝野であす /京都【毎日新聞2017年8月27日】

野田川で魚のつかみ方を教えるお年寄り。「昔の川を孫たちに」という思いは強い=京都府与謝野町後野で、安部拓輝撮影
にぎやかな水辺の作り方探る
 兵庫県豊岡市で実践されている「コウノトリ育む農法」を学ぶ講座が28日午後2時から与謝野町の野田川わーくぱるで開かれる。町発行のかべ新聞「うちのまち」6月号で町は、田畑も生き物たちも元気な農業を広げようと提案した。28日にはそのノウハウを知る兵庫県職員に話を聞く予定で、町内の農家や小中学校などに参加を募っている。【安部拓輝】

 講師は兵庫県職員の西村いつきさん。豊岡で取り組む「コウノトリ育む農法」の仕掛け人だ。2005年にコウノトリを野生復帰させてから農業普及指導員という立場で餌となる小魚や虫たちが増える農業をしようと呼び掛けてきた人で、講座では豊岡の生産者との歩みを語ってもらう。


コンバインで収穫体験。「農業の楽しさを知ってほしい」という農家の思いが形になり始めている=京都府与謝野町岩屋で、安部拓輝撮影
 うちのまち6月号の野鳥特集では町立石川小の児童が登校中に出会うコウノトリについて発表し、それを聞いた農家が生き物と共生できる環境を創りたいと夢を語った。今回の講座はそれを具体化する方法を探るのが狙いだ。町の主催で、かべ新聞を入り口に学びを深める「うちのまち講座」の農業編と位置づける。豊岡では田んぼでコウノトリの餌となる生き物を増やすことで環境の多様性を生み出し、米の単価を1・5倍に引き上げることにも成功している。与謝野の農家が描く農業の10年先を行く先輩だ。

 町には直営の肥料工場がある。豆腐工場から出るおからと魚のあらで有機質肥料を作り米のブランド化を図る戦略だが、高級米の競争は全国的に過熱しており、味だけで差別化するのは難しい。町が着目したのは田畑そのものの豊かさ。加悦谷平野を取り囲む山々や川には魚や昆虫がいっぱいいる。120種類を超える野鳥がいて、豊岡からコウノトリもよく来るようになった。田植えや収穫を体験させてくれる農家も増え、そこで遊んだ親子は「また来たい」と笑顔を見せる。

 作物の商品力を高めるだけでなく、作物が育つ水辺をにぎやかにしよう−−。町が描く農業政策の道筋は見えた。農林課の井上雅之課長は「私も小さいころは野田川でフナやナマズをつかんで遊んだ。我々の子どもや孫も同じ思い出が作れるように一緒に学びましょう」と呼び掛けている。町外からの参加も歓迎している。

〔丹波・丹後版〕
https://mainichi.jp/articles/20170827/ddl/k26/040/310000c

http://archive.is/8G4ub

タグ:コウノトリ
posted by BNJ at 20:51 | Comment(0) | 野鳥ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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