2017年09月23日

シマアオジ見えぬ回復策 今や道北に10羽程度「希少種」に指定 かつては身近、対策後手【北海道新聞2017年9月22日】(既報関連ソースあり)

 環境省は21日、国内では北海道だけで繁殖する渡り鳥「シマアオジ」を、種の保存法に基づく国内希少野生動植物種(希少種)に指定した。数十年前までは札幌周辺を含め全道各地で見られたが近年は激減し、現在は道北のサロベツ湿原で10羽程度が確認されるだけになっている。野鳥の専門家は「保護の第一歩」と希少種指定を評価する一方、個体数減少は10年以上前から確認されており「指定は遅すぎた」との指摘もある。国境を越える鳥のため国際的な取り組みも必要で、個体数を回復できるかは見通せない。

 シマアオジは希少種指定により、国が保護の義務を負う。国は保護増殖計画策定を目指し、生息環境の改善や個体数の増加を図る。

 環境省の調査によると、シマアオジは1970年代、道内52地域で生息が確認されたが、2000年ごろには15地域に減少。道内各地の「野鳥の楽園」からもシマアオジは消えていった。日本野鳥の会などによると、道東の根室・春国岱では95年を最後に見られなくなった。石狩管内は06年、ウトナイ湖は09年、紋別のコムケ湖は10年を最後に、それぞれ観察例が途絶えた。残るサロベツ湿原でも、地元NPOによると昨夏、今夏とも確認できたのは5つがい程度という。

 ユーラシア大陸北部から北海道にかけて繁殖し、東南アジアなどで越冬するシマアオジ。世界的に減少傾向で、その理由として、渡り経由地の中国南東部で90年代以降、食用に乱獲されたのが原因とする説が有力視されている。環境省も存続を脅かす要因として海外での捕獲、密猟を挙げる。

 ただ道内は20年間ほどで一気に姿を消した。その理由はよく分かっておらず、越冬地である東南アジアの環境破壊や、繁殖地である道内の草原環境の変化を指摘する研究者もいる。
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https://www.hokkaido-np.co.jp/article/133769

http://archive.is/r80AA
「オオタカ」希少種を解除 環境省、鳥類3種は新指定【共同通信2017年9月21日】
シマアオジ希少種指定へ 道内繁殖地が激減 環境省が保全着手【どうしんウェブ2017年7月7日】
シマアオジ、「中国の食習慣」で絶滅の危機に 論文【AFPBB News2015年6月9日】

タグ:シマアオジ
posted by BNJ at 10:37 | Comment(0) | 野鳥ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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