2017年09月25日

世界文化遺産登録の沖ノ島、珍しい鳥や植物生息【読売新聞2017年9月25日】(オオミズナギドリ/カンムリウミスズメ/ヒメクロウミツバメ)

オオタニワタリ
飛び立つためタブノキに集まったオオミズナギドリ(宗像市提供)
玄界灘に浮かぶ沖ノ島(奥)と岩礁群
 世界文化遺産に登録された玄界灘の孤島・沖ノ島(宗像市)は、「沖の島原始林」として国天然記念物に指定されている。神職以外の上陸を厳しく規制するなど厳しい禁忌によって自然が守られ、珍しい鳥や植物が生息する島の一面を紹介する。

 沖ノ島は1926年(大正15年)、国指定天然記念物になった。「原始林」とは有史以来、人の手を全く受けていない樹林を指す。近年では、県が2010年にレッドデータブック作成のため、宗像市教委が12年に天然記念物の保存管理計画書策定のため、植生調査を実施するなどしている。

 宗像市世界遺産登録推進室によると、島で最も目立つ樹木はクスノキ科の常緑高木・タブノキ。朽ちかけた大木の幹からは多数の小枝が出ている。大木が朽ちても小枝が育つ循環が、長く続いていると想定される。

 シダ植物のオオタニワタリは亜熱帯植物で、観葉植物として知られる。沖ノ島が自生の北限とされ、沖津宮おきつみや近くの巨岩に付着して葉を広げている場所もある。ヤシ科のビロウも数本ある。鳥が種を運んだ可能性があるという。イワレンゲ、ヒゼンマユミ、フウランなど絶滅が危ぶまれる植物も見られる。

 沖ノ島を代表する動物は、渡り鳥のオオミズナギドリで、10万羽以上が生息しているとされる。夜明け前に一斉に飛び立ち、夜になると戻ってくる。地面を掘って巣穴を作り、卵をかえす。島には卵やひなを狙うヘビなどがおらず、「鳥の楽園」になっているという。

 島から約1キロ離れた岩礁では、国天然記念物のカンムリウミスズメや、ヒメクロウミツバメが確認されている。

 同推進室の岡崇・主任技師は「沖ノ島は厳重な禁忌によって人の行き来が制限され、特異な環境が維持されている。古代の情景とほとんど変わらない奇跡の空間といえる。島を保護し、未来に残すことが我々の使命だ」と話している。
http://www.yomiuri.co.jp/kyushu/culture/heritage/20170925-OYS1T50017.html

http://archive.is/mjWEd

posted by BNJ at 21:29 | Comment(0) | 野鳥ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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