2017年11月15日

農and食 農業記録賞 県内3人入賞 /青森【毎日新聞2017年11月11日】(フクロウ/既報関連ソースあり)

 「農」や「食」「環境」への思いや体験、提言をつづる「第45回毎日農業記録賞」(毎日新聞社主催)の入賞者が決まった。県内からは、一般部門で岩手大大学院連合農学研究科博士課程3年のムラノ千恵さん(39)=弘前市=が優秀賞に輝いた。高校生部門では県立五所川原農林高3年の境谷彩華さん(18)が優良賞、同3年の高橋なぎささん(18)が地区入賞となった。【足立旬子、北山夏帆】

 ◆一般部門優秀賞・ムラノ千恵さん 地域の生態系に着目


ムラノ千恵さん(左)と巣箱を設置しているリンゴ農家の石岡豊さん=弘前市で
「ふくろうが鳴くりんご園 〜農業と野生動物の共存を目指して〜」
 かつて弘前市のリンゴ園にいたフクロウを呼び戻そうと、地元農家と協力して巣箱を設置。フクロウが増えたことで、ネズミ被害が大幅に減少したことを調査によって明らかにした。「研究は農家の皆さんとの協働作業。皆さんの熱意と行動力を評価いただいた」と受賞を喜んだ。

 同市のリンゴ農家に生まれ、東大に進学して故郷を離れたが、子育てのためUターン。2015年から弘前大の東信行教授の指導で、農業と野生動物とが共存する仕組みづくりを研究している。

 フクロウがいなくなったのは、リンゴの古木が失われたためだと考えられている。古木にはフクロウが営巣できる大きな穴が空いていたが、生産性の高い若い木や作業がしやすい小型の木に取って代わられ、居場所が失われた。そこで、巣箱を設置することでフクロウを呼び戻した。

 フクロウの巣周辺のネズミの数を調べると、約8割も減少していることが判明。ヒナや親鳥が1カ月で420匹ものネズミを捕食していることが分かった。人だけが管理していると思われがちな農地の生産環境が、自然の力に支えられていたことに気づいたという。「地域の生態系をうまく利用した、より持続可能な農業生産の可能性についても調査研究を続けたい」と抱負を語った。

 ◆高校生部門優良賞・境谷彩華さん 国際的な視野広がる


五所川原農林高3年の境谷彩華さん(左)と高橋なぎささん=同校で
「グローバルGAPで世界に挑戦」
 五所川原農林高が取り組む安全な農産物の国際認証「グローバルGAP」の活動に1年生から参加。2015年にリンゴで日本の高校として初めて取得し、その活動をつづった。「3年間やってきた活動を知ってほしくて応募したので、受賞はうれしい」と話した。

 オランダでのGAPサミットに参加したほか、中国でのリンゴ販売を経験。「国際的な視野が広がった。まだ日本での認証数は少なく、世界に取り残される」と危機感を感じたといい、「若い世代が世界のマーケットで引っ張りだこになるような農業をつくる必要がある」とつづった。

 東京五輪・パラリンピックで使われる食材の安全基準の一つとなっていることでも注目を集めるGAP。今後の目標として「農家の実家で育てた米・大豆で認証を得て、世界の人たちに食べてもらいたい」と話した。

 ◆高校生部門地区入賞・高橋なぎささん 命の大切さを知った

「五農が教えてくれたこと」
 高橋さんも五所川原農林高でGAPの活動に1年生から参加してきた。今回は、同校生物生産科で学んだ学校生活と、「人として成長できた」というGAPの活動について思いをつづった。

 動物が好きで五農に入学し、2年生で念願だった動物に関わる畜産業の授業を受けた。「育てた鶏が殺されて、生き物が食べ物に変わる瞬間を見て、改めて命の大切さを知った」と振り返る。

 GAPの活動では、都内の百貨店でリンゴ加工品などを販売。学校に視察にきた人を園地に案内したり、質問に答えたりするなど人前で話す機会も多く得た。「おとなしかった」という性格も、今では「放課後に自らリンゴ農場に向かったり、後輩に教えたりできるようになった」と笑顔を見せる。GAPを通して夢も見つかった。「将来は、先生になって子どもたちに農業の魅力を伝えたい」
https://mainichi.jp/articles/20171109/ddl/k02/040/009000c

http://archive.is/J9Xf3
リンゴ園のフクロウ効果拡大に期待【陸奥新報2017年8月22日】
フクロウ リンゴ園に野ネズミ“ハンター”誕生 青森【毎日新聞2017年5月19日】
憂楽帳 リンゴ園のフクロウ【毎日新聞2017年4月12日】
フクロウが帰ってきた!! ネズミを食べるリンゴ園の味方 青森県弘前市の農家グループ【日本農業新聞e農ネット2016年5月20日】(既報関連ソースまとめあり)
ネズミ被害対策でフクロウ育成の取り組み 青森・弘前【NHKニュース2016年5月11日】
[鳥獣害と闘う] フクロウ いらっしゃい ネズミ さようなら リンゴ園に巣箱 青森県弘前市の農家、弘前大【日本農業新聞e農ネット2016年1月15日】
ストップ鳥獣害(18) 青森・弘前市【全国農業新聞2015年8月14日】
フクロウ:ネズミ退治 リンゴ園に自作巣箱、弘前の農家グループ 4箱に巣、ヒナ7羽誕生 /青森【毎日新聞2015年5月23日】
リンゴ園の食害、フクロウで抑止を【どうしんウェブ2015年5月22日】

タグ:フクロウ
posted by BNJ at 11:02 | Comment(0) | 野鳥ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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