2017年11月17日

リンゴ作り「救世主」はフクロウ ネズミ退治で大活躍【朝日新聞デジタル2017年11月17日】(既報関連ソースあり)

リンゴ園に現れたフクロウ(弘前大学農学生命科学部提供)

 フクロウを再びリンゴ作りのパートナーに――。リンゴの収穫量で全国の6割を占める青森県で、農家を悩ますネズミ退治のため、フクロウを農園に呼び戻そうという試みが続いている。かつてリンゴの木はフクロウの格好の産卵場所だったが、生産効率化をめざした低木化とともに姿を消した。高齢化が進むリンゴ農家の「救世主」として、舞い戻ってくれることに期待が高まっている。

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 同県弘前市の下湯口地区にある約2千平方メートルのリンゴ畑。たわわに実った木々から頭一つ飛び抜けるように、高さ約2メートルの支柱に支えられた巣箱が立っていた。今は空き家だが、「春になるとフクロウがやってきて、この中で子育てをするんです」と、地元リンゴ農家の石岡千景さん(35)。

 2014年、石岡さんは近くの農家と「下湯口ふくろうの会」を結成した。フクロウの研究を続ける弘前大学農学生命科学部の東信行教授の研究室と協力して巣箱設置を続けている。

 フクロウに期待されているのはネズミ退治だ。

 ログイン前の続きリンゴの木は苗木から採算が取れるまでに7、8年かかるとされるが、ネズミは冬場にエサが不足すると、リンゴの木をかじり出す。冬の間は1・5メートルもの積雪があるため、春まで被害がわからず、枯れてしまうケースもある。農薬取締法は殺鼠(さっそ)剤の使用回数を制限。わなやネズミよけガードの設置から下草刈りまでネズミ対策に多くの時間が割かれているのが実情だ。

 かつてリンゴ農園でよく見かけられたフクロウにとって、ネズミは子育てに欠かせないものだった。普段は森や林の木の上で生活しているフクロウは、3月ごろにリンゴの木の幹に空いた洞の中で産卵。ヒナが巣立つまでの約2カ月、農園にいるネズミをエサに子育てをしていた。

 ところが、リンゴ農園では1970年代以降、生産効率向上や省力化のため、小ぶりな木への植え替えが進んだ。その結果、洞のある古い大きな木が減少し、すみかを失ったフクロウは姿を消した。

 これまでフクロウがネズミ退治に果たしていた役割はあまり認識されていなかったという。ところが、弘前大が昨年、ふくろうの会が設置した巣箱の周辺100メートル以内の園地でネズミの生息数を調査したところ、フクロウが孵化(ふか)する前の4月と比べ、孵化後の5月には、自然減を除いたネズミの数が平均70%減少したことがわかった。また、別の調査では、フクロウが1日に食べるネズミは、わな1個が1週間に捕らえる数とほぼ一緒だった。石岡さんは「実はすごいことをしていたんだ」と驚く。

 フクロウの活躍ぶりに、昨年は、青森市や長野県のリンゴ農家も巣箱を設置。見学や問い合わせも相次いでいるという。石岡さんは「フクロウが住みつけば、コストや作業量が減らせ、高齢化が進む農家にとってもありがたい」と話す。(山本知佳)
http://www.asahi.com/articles/ASKC86V32KC8UBNB00G.html

http://archive.is/3QgAb
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タグ:フクロウ
posted by BNJ at 21:24 | Comment(0) | 野鳥ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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