2017年12月01日

農作物の鳥害対策学ぶ 釜石で研修会【読売新聞2017年12月1日】

行政職員や猟友会員らを対象にした鳥獣害対策の研修会(30日、釜石市で)

獣害に比べ 意識低く

 農作物の鳥獣被害を減らすため、県は30日、カラスなど鳥による被害に関する鳥類対策研修会を釜石市で開いた。県内ではニホンジカなどの獣害対策に比べて鳥害対策は遅れているといい、行政職員や猟友会メンバーら約30人が鳥による被害の現状と対策を学んだ。

 ニホンジカやハクビシンには捕獲や電気柵設置などの対策が講じられているが、鳥害への意識は比較的低く、行政でも対策の方法を理解している職員は少ないのが現状という。

 県によると、農作物の獣類被害額は近年減少しているが、鳥類被害額は増えている。2013年度の鳥類被害額は全体の15・5%で、15年度には21・4%にまで増えた。中でも、果樹や稲を狙うカラスによる被害が半分以上を占め、深刻な影響を及ぼしている。

 研修会の講師を務めたのは、釜石市建設課の荒尾穂高さん。富山県朝日町の職員として14年間、有害鳥獣対策に携わり、東日本大震災の応援で釜石市を訪れ、そのまま職員になった。農林水産省の農作物野生鳥獣被害対策アドバイザーも務め、全国で講演している。

 この日は田畑に現れるカラスやヒヨドリ、スズメ、ムクドリなどの生態を勉強。荒尾さんは「鳥類は被害の裏付けが難しい。どこにどんな鳥が来るのか、小型カメラで日頃から監視することが重要」と話し、写真を示しながら、種類によって異なる田畑や果樹の被害の特徴を説明した。田畑ではテグスを使った対策が多いが、ポリエステル製ミシン糸でヒヨドリからミカンを守った事例を紹介。「低価格で取り外しも楽。効果的な対策を行えば収益も上がる」と訴えた。

 参加した八幡平農業改良普及センターの小原善一さんは「これまで鳥類への対策意識は低かった。今年、カラスに畑を荒らされた例があったが、鳥類は対策を取るタイミングが難しい。もっと勉強していきたい」と話した。

 午後は実践的な研修が行われた。荒尾さんは、維持管理費がかかる電気柵の設置は最後の手段だとして、「まずは自分の田畑は自分で守るという意識が大事。住民が中長期の視点で有害鳥獣対策を自発的に考える仕組みが必要だ」と強調した。電気柵については「釜石市内でも間違った設置が多い。効果が半減し、税金と労力の無駄遣いになる。正しい設置を指導してほしい」と呼び掛けた。(安田英樹)
http://www.yomiuri.co.jp/local/iwate/news/20171201-OYTNT50028.html

http://archive.is/UO01w

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ストップ鳥獣害(31) カラスハイレマ線【全国農業新聞2015年11月27日】(既報関連ソース有り)
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[鳥獣害と闘う] 黒テグス カラス撃退 福岡県の古野さん【日本農業新聞e農ネット2015年6月16日】

posted by BNJ at 10:50 | Comment(0) | 野鳥ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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