2017年12月09日

絵本出版 「とりこしふくろう」ほのぼの 「夢かないうれしい」 動物園職員・イラストレーター、滑川麻衣さん /茨城【毎日新聞2017年12月9日】(かみね動物園)

自身がイラストを描いたかみね動物園のオリジナルカレンダーを手にする滑川さん
 日立市のかみね動物園で非常勤嘱託職員を務めるイラストレーターの滑川麻衣さん(28)=同市在住=が動物たちをモデルにした絵本を出版した。滑川さんは「書店に自分が創作した絵本が並ぶことが夢だった。その夢がかない、とてもうれしい」と笑顔を見せた。【佐藤則夫】

 絵本のタイトルは「とりこしふくろう」(1188円)。8月に白泉社から出版された。滑川さんにとって4作目の絵本で、過去の作品はインターネットで販売されたことはあるが、全国の書店で販売されるのは今回が初めてだ。

 作品は2015年の「第4回MOE創作絵本グランプリ」で佳作に選ばれた。本来なら書籍化されるのはグランプリ作品に限られていた。しかし、入賞作品を掲載した同社発行の絵本雑誌「MOE」編集部に読者から多くの反響が寄せられたこともあり、出版にこぎつけたという。

 作品の主人公はおじいさんフクロウ。雨の日に出会った迷子のヒヨコを育てるため、一晩中思い悩む優しいフクロウの「取り越し苦労」をほのぼのと描いている。

 滑川さんは「作家として作品を読まれるという緊張感がある。これからもいい作品を作れるように頑張りたい」と表情を引き締めながら、「動物園で学んだことなどをヒントに動物をモデルにした絵本づくりをしていきたい」と意欲を示した。

 滑川さんは12年に茨城大教育学部を卒業後、イラストレーターとして活動しながら、絵本作家を目指し創作に励んでいる。絵本の題材になることが多い動物の生態を身近で知りたいと思い、昨年から非常勤で同園に勤務。子供たちが動物と触れ合える「ふれあい広場」で飼育サポーターを担当している。

 また、滑川さんがイラストを担当した同園の18年版オリジナルカレンダーも完成した。今年赤ちゃんが誕生したマンドリルや、チリーフラミンゴの親子などを描いており、使用後はイラストを切り抜いて使えるように構図も工夫した。

 17年版カレンダーに続いてイラストを採用された滑川さんは「子どもたちに喜んでもらえるよう、カラフルな色調にして絵本のようなタッチで描いた」と語った。

 カレンダーはB2サイズで400部(1部300円)を製作。同園の入場券売り場で販売している。問い合わせは同園(0294・22・5586)。

かみね開園60年記念誌
 かみね動物園が製作した開園60周年記念誌が完成した。1957年の開園から現在までの足跡を記した年表や飼育動物を掲載しているほか、最近10年間の施設の変遷や取り組んでいるさまざまなイベントなども紹介している。

 来年秋には爬虫(はちゅう)類と市の鳥「ウミウ」を複合展示する新獣舎「はちゅうウるい館」が完成する予定。生江信孝園長は「開園50周年を機にさまざまな施設のリニューアルに取り組んだり、東日本大震災もあったりと激動の10年間だった。その変化を皆さんに伝え、記憶にとどめてもらいたい」と語った。

 記念誌はA4判でフルカラーの28ページ。1000部(1部400円)を発行。同園の入場券売り場で販売している。
https://mainichi.jp/articles/20171209/ddl/k08/040/061000c

http://archive.is/CZ6Ut
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