2017年12月13日

カワウのふん害タカの爪で撃退=千本松原【朝日新聞デジタル2017年12月13日】

タカを使ってカワウを追い払った=海津市の千本松原
 国土交通省木曽川下流河川事務所(三重県桑名市)が12日、海津市にある国史跡「千本松原」でカワウの営巣対策にタカを使った取り組みを始めた。付近には約200羽のカワウが営巣しているといい、松や観光客、通行車両へのふん害が課題だった。

 鷹匠(たか・じょう)が松林の中でタカを放すと、カワウが一斉に飛び立った。企画した同事務所管理課の大沢綾さん(24)は「ムクドリ対策で効果があったことを知り、カワウにも活用できるのではないかと考えた」と話す。

 関係者は継続的な取り組みで、さらに効果が出るのではないかと期待する。景観保全活動などに取り組む「木曽三川 千本松原を愛する会」の松田良弘代表(71)は「ふんは松の生育への影響や臭いの問題もある。松がしっかり生育し、多くの人に訪れてもらいたい」と話した。

 取り組みは来年2月まで続き、音を利用した定期巡回などの効果も検証する。

(古沢孝樹)
http://www.asahi.com/articles/CMTW1712132200001.html

タカ放ち、カワウ撃退…フン害から千本松原守る【読売新聞2017年12月14日】
カワウを威嚇するためにタカを放つ佐藤さん(12日、岐阜県海津市の千本松原で)=湯山誠撮影

 岐阜県海津市の国史跡「千本松原」にカワウが繁殖し、フンの被害で松並木が枯死する恐れがあることから、国土交通省木曽川下流河川事務所(三重県桑名市)が、タカを飛ばして追い払い、ねぐらを引っ越しさせる社会実験に乗り出した。

 3か月間、定期的にタカを放って効果を確かめる。

 作戦初日の12日、岐阜県瑞穂市の鷹匠たかじょう、佐藤稔さん(48)がタカの一種、ハリスホークの粋すい(オス3歳)を帯同して松林へ来ると、カワウは「グゥ、グゥ」と警戒の鳴き声を上げ始めた。佐藤さんが左腕から放ったタカは、いったん松の枝に飛び移った後、上空を一回り。カワウは飛び回って逃げ、威嚇効果は明らかだった。佐藤さんは「カワウは、タカの姿を見ただけでかなり警戒していた」と手応えを語った。

 長良川と揖斐川の河口部を仕切る千本松原は、江戸時代の薩摩義士による河川分流工事(宝暦治水)を記念して日向松約1000本を植えたと伝えられ、油島千本松締切堤として国の史跡に指定されている。

 海が近く、カワウの餌となる魚が豊富なため繁殖にうってつけの環境で近年、営巣・繁殖期の12月から翌5月頃にかけてカワウが繁殖。昨年度の県鳥獣害対策室の調査では、約200羽が確認されている。

 同事務所によると、カワウのフンは酸性のため、土壌を酸性化して木を枯らす恐れがあるほか、行楽客やドライバーらからの苦情も多い。また、1日数十キロを移動してアユなどの川魚を捕食するため、漁協関係者も懸念しているという。

 このため、同事務所が専門家の意見を聞きながら対策を練ってきたが、今年夏、入庁4年目の大沢綾さん(24)が、三重県四日市市がタカを使ってムクドリを追い払っているというニュースを見て「カワウも撃退できるのでは」と作戦を提案。日本野鳥の会岐阜、三重両県支部にも意見を聞いて実施に至ったという。

 同事務所の川地淳司管理課長は「枯れた松の枝を取り除くチェーンソーの機械音で警戒させるなど、カワウが嫌がる対策を継続的に行って数が減るかどうかを検証したい」としている。

 作戦に同行した桑名市の「木曽三川 千本松原を愛する会」代表の松田良弘さん(71)も「千本松原の景色を守るために役立ちたい」と週に1度巡回して、タカによる撃退効果を見て回るという。(湯山誠)
http://www.yomiuri.co.jp/national/20171213-OYT1T50022.html

http://archive.is/WaEQH
http://archive.is/iTd2i

posted by BNJ at 11:08 | Comment(0) | 野鳥ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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