2017年12月13日

不審ドローン捕獲用の鷲が退職へ。オランダ警察「出動機会なく、訓練コストが高い」【Engadget日本版2017年12月13日】(既報関連ソースあり)

オランダ警察が2016年から導入訓練を開始し、最近では大きなイベントや国際会議などに配備もされていたドローン捕獲 "鷲" プロジェクトが終了しました。理由は、出番がないため。プロジェクト開始時に予想された、ドローンによる迷惑行動や人が集まる場所への不審ドローンの飛来は、現実にはほとんど発生せず、警備に就くことはあってもほとんどは待機するだけでした。
せっかく予算をかけて訓練した鷲も、出動機会がなければただの鳥。警察としても、活躍することがない大鷲にエサ代とケージ用スペースや維持コストを支給し続ける気にはならなかったようです。

現実的な話をすれば、たとえばなにかのイベントの最中に不審ドローンが現れたとして、鷲がその混乱した状況で期待したパフォーマンスを100%発揮できるかという懸念もありました。また、ドローンを強制的に着陸させたり操縦不能にする電波銃の類も複数開発され、テクノロジー面からの不審ドローン対策が発展してきたのも、鷲を早期退職させざるを得なくなった一因かもしれません。

厳しい訓練に耐え抜いたにもかかわらず、予想外に早く退職させられた鷲には申しわけない気もしないでもないものの、脅威になると思われたドローンの悪用がなかったのは、むしろ喜ぶべきことです。

ちなみに、オランダ警察はドローン鷲のほかに麻薬入りの偽タバコや違法火器、死体などを臭いで嗅ぎ当てるラットを養成する実験的プロジェクトも開始していましたが、こちらは実用段階に至ることなく中止。オランダ警察いわく「げっ歯類は言うことを聞かない」とのこと。
http://japanese.engadget.com/2017/12/12/drone-catching-eagles/

ドローン捕獲用のワシ、オランダ警察が導入見送り 採算合わず【AFPBB News2017年12月15日】
オランダ・オッセンドレグトで警察が行ったデモンストレーションで、ドローンを捕獲するワシ(2016年9月12日撮影)。
【12月14日 AFP】オランダの警察はドローン(小型無人機)を捕獲させる訓練を行っていたワシについて、コストが見合わないことや行動が安定に欠けることを理由に導入を見送った。

 2015年に行った一連の試験を踏まえ、オランダ警察は昨年、空港近辺など危険な区域を飛ぶドローンを制止するため、「ワシ部隊」を配備すると発表。鋭い爪でドローンを捕え、地上に下ろす様子を写した紹介動画はソーシャルメディアで広く共有された。

 しかし、任務が必要になる機会は実際にはあまりないことや、ワシの維持費が当初の想定よりもかかることが判明。オランダ放送協会(NOS)によると、誇り高いワシはいつも訓練通りに行動するとは限らないことも分かったという。

 ワシたちはひなの時に買われ、鳥を使ったドローン捕獲の専門業者「ガード・フロム・アバブ(Guard From Above)の訓練を受けていた。
http://www.afpbb.com/articles/-/3155354

http://archive.is/DcrQb
http://archive.is/P8hSx
視力と速度で国を守れ、イヌワシにドローン捕獲訓練 仏空軍【AFPBB News2017年2月20日】
動画:仏空軍、ドローン迎撃・無力化にワシを採用【AFPBB News2016年11月18日】
連載:NYタイムズ 世界の話題 不審ドローン オランダ流の意外な対処策【朝日新聞デジタル2016年7月13日】
ドローン捕獲するワシ、訓練風景 オランダ警察【AFPBB News2016年3月8日】
ワシがドローンを空中で「撃墜」 動画がネットで話題に【CNN.co.jp2015年8月17日】

posted by BNJ at 21:18 | Comment(0) | 海外の鳥ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: