2018年01月02日

ニューヨークで流行した猫インフルエンザの特性を解明、ヒト感染の可能性も 東京大学【大学ジャーナルオンライン2018年1月2日】(鳥インフルエンザ/既報関連ソースあり)

 東京大学の河岡義裕教授らの研究グループは、米国ニューヨーク市で発生した大規模なネコのインフルエンザ流行の原因ウイルスであるH7N2ネコインフルエンザウイルスの性状を解明。かつて同市近辺のトリ市場で発生した低病原性H7N2鳥インフルエンザウイルスに由来することがわかった。さらに、ネコを介してヒトやそのほかの動物に伝播する可能性が示唆された。

 2016年12月から2017年2月にかけ、米国ニューヨーク市の動物保護シェルターで500匹以上ものネコが、H7N2ネコインフルエンザウイルスに感染。また、ネコの治療に従事した獣医師のうちの一人が、このウイルスに感染し呼吸器症状を示した。このウイルスの性状を解明するため、哺乳類を用いて感染実験および感染伝播実験を行った。

 その結果、ウイルスは1990年代後半から2000年代初めにニューヨーク近辺のトリ市場で発生が報告されていた低病原性H7N2鳥インフルエンザウイルスに由来することが判明。ウイルスがネコに感染し、ネコで効率よく増殖し、さらにネコ間で効率よく伝播できるように変異しており、また、フェレット間でも接触感染により伝播することが分かった。また、H7N2ネコインフルエンザウイルス感染には、既存の抗インフルエンザ薬(ノイラミニダーゼ阻害剤)が有効性であることも分かった。

 今回の研究成果は、新たなインフルエンザウイルス株あるいは鳥インフルエンザウイルスが、ネコを介して、ヒトあるいは他の哺乳動物に伝播する可能性があることを示しており、今後のインフルエンザ流行あるいは新型インフルエンザウイルスの対策計画を策定および実施する上で、インフルエンザウイルスの中間宿主としてのネコの重要性を示している。

論文情報:【Emerging Infectious Diseases】Characterization of a Feline Influenza A(H7N2) Virus
http://univ-journal.jp/18097/

猫インフルNYで流行 人に感染の恐れも【産経ニュース2017年12月25日】
 米国で昨冬、鳥インフルエンザの一種が米ニューヨークのネコ500匹に感染するなど大流行し、ウイルスが人や他の哺乳類にもうつりやすいタイプに変化したとみられるとの研究結果を、東京大の河岡義裕教授らのチームがまとめた。

 チームによると、ニューヨークで2016年12月から、保護施設にいたネコの間にせきや鼻水などの症状が流行した。治療にあたった獣医師も感染した。これまでネコに特有のウイルスは知られておらず、大流行したのは初めてだったという。

 詳しく調べた結果、H7N2型の鳥インフルエンザウイルスから変化したネコインフルエンザウイルスが検出された。

 通常、鳥インフルエンザは哺乳類に感染しにくいが、このウイルスは哺乳類のフェレットで接触感染した。さらにネコ同士では飛沫感染をすることが分かった。一方、感染しても重い症状はなく、タミフルなど既存の治療薬も効き目があった。
http://www.sankei.com/world/news/171225/wor1712250010-n1.html

ネコインフル、ヒトで流行の可能性 研究者「監視必要」【朝日新聞デジタル2017年12月22日】
 米ニューヨーク市で昨冬ネコの間で大流行したインフルエンザウイルスは、鳥由来のウイルスが哺乳類の呼吸器でよく増えるように変化していたことを、東京大学などの研究チームが実験で確かめた。専門家は、ネコはヒトと接する機会が多く、ネコインフルエンザがヒトの間で流行する可能性もあるとし、監視が必要だと指摘している。

 昨冬、ニューヨーク市の動物保護シェルターのネコ500匹以上がインフルエンザにかかった。また、治療にあたった獣医師が感染して軽い症状が出た。研究チームがウイルスを分析すると、米国内の鶏肉を扱う市場で見つかっていた鳥インフルエンザウイルスが、ネコの鼻や気管、肺でよく増えるように変化したものだった。

 動物実験で感染の仕方を調べると、ネコ同士は接触しなくてもくしゃみなどのしぶきで感染した。インフルエンザウイルスに対してヒトと似た反応を示すフェレットでは、接触した場合だけ感染した。これまでのところ、ネコでもフェレットでも症状は軽く、タミフルやリレンザなどの抗ウイルス薬も効くという。

 研究チームの河岡義裕・東大医科学研究所教授は「新型インフルエンザの発生源として主に監視されているのは鳥類だが、ネコに感染したウイルスも人で流行する可能性があるとわかった。ネコインフルエンザの監視も必要だ」と指摘する。研究結果は、米疾病対策センターの専門誌に発表された。(大岩ゆり)
https://www.asahi.com/articles/ASKDQ5G0ZKDQULBJ014.html

猫インフルエンザ、NYで流行 昨冬、人に感染の恐れも【共同通信2017年12月22日】
 米国で昨冬、鳥インフルエンザの一種が米ニューヨークのネコ500匹に感染するなど大流行し、ウイルスが人や他の哺乳類にもうつりやすいタイプに変化したとみられるとの研究結果を、東京大の河岡義裕教授らのチームが22日までにまとめた。

 ペットとして密接なつながりのあるネコがウイルスを媒介する可能性が明らかになった。他の種類の鳥インフルエンザもネコから人にうつる可能性があり、インフルエンザ対策でネコへの対応を考える必要が出てきそうだ。
https://this.kiji.is/316893224453407841?c=39546741839462401

ネコのインフル、ヒト流行可能性 東大など【朝日新聞デジタル2017年12月27日】
 米ニューヨーク市で昨冬ネコの間で大流行したインフルエンザウイルスは、鳥由来のウイルスが哺乳類の呼吸器でよく増えるように変化していたことを、東京大学などの研究チームが実験で確かめた。専門家は、ネコはヒトと接する機会が多く、ネコインフルエンザがヒトの間で流行する可能性もあるとし、監視が必要だと指摘している。

 昨冬、ニューヨーク市の動物保護シェルターのネコ500匹以上がインフルエンザにかかった。また、治療にあたった獣医師が感染して軽い症状が出た。研究チームがウイルスを分析すると、米国内の鶏肉を扱う市場で見つかっていた鳥インフルエンザウイルスが、ネコの鼻や気管、肺でよく増えるように変化したものだった。

 動物実験で感染の仕方を調べると、ネコ同士は接触しなくてもくしゃみなどのしぶきで感染した。インフルエンザウイルスに対してヒトと似た反応を示すフェレットでは、接触した場合だけ感染した。これまでのところ、ネコでもフェレットでも症状は軽く、タミフルやリレンザなどの抗ウイルス薬も効くという。
https://www.asahi.com/articles/DA3S13293178.html

鳥インフル変化、ネコにNYで流行 人感染の恐れも 【日本経済新聞2017年12月27日】
 米国で昨冬、鳥インフルエンザの一種が米ニューヨークのネコ500匹に感染するなど大流行し、ウイルスが人や他の哺乳類にもうつりやすいタイプに変化したとみられるとの研究結果を、東京大の河岡義裕教授らのチームが27日までにまとめた。

 ペットとして密接なつながりのあるネコがウイルスを媒介する可能性が明らかになった。他の種類の鳥インフルエンザもネコから人にうつる可能性があり、インフルエンザ対策でネコへの対応を考える必要が出てきそうだ。

 チームによると、ニューヨークで2016年12月から、保護施設にいたネコの間にせきや鼻水などの症状が流行した。治療にあたった獣医師も感染した。これまでネコに特有のウイルスは知られておらず、大流行したのは初めてだったという。

 詳しく調べた結果、H7N2型の鳥インフルエンザウイルスから変化したネコインフルエンザウイルスが検出された。

 通常、鳥インフルエンザは哺乳類に感染しにくいが、このウイルスは哺乳類のフェレットで接触感染した。さらにネコ同士では飛沫感染をすることが分かった。一方、感染しても重い症状はなく、タミフルなど既存の治療薬も効き目があった。〔共同〕
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO2513139027122017CR0000/

米国で流行した「ネコインフルエンザ」、ヒトにも感染の可能性 東大の研究グループ【ITmedia NEWS2017年12月28日】
 東京大学の研究グループはこのほど、米国ニューヨーク市で流行した「ネコインフルエンザウイルス」が、低病原性H2N2鳥インフルエンザウイルスに由来すると発表した。ネコを介してヒトなどにも感染する可能性も指摘している。

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インフルエンザウイルスの模式図
 ネコインフルエンザは、2016年12月から17年2月にかけてニューヨーク市の動物保護シェルターで500匹以上のネコが感染。原因は低病原性のH7N2 鳥インフルエンザウイルスに由来する「H7N2 ネコインフルエンザウイルス」で、ネコの治療に従事していた獣医師の1人にも感染したという。

 研究グループは、ニューヨーク市の動物保護シェルターのネコから分離したネコインフルエンザウイルスを解析。マウスやフェレットを用いた実験では、ウイルスは鼻で効率よく増殖したが、病的症状は見られなかったという。また、フェレット間では飛沫感染は見られず、接触感染のみだった。

 しかし、ネコを用いた実験では、ウイルスは肺、気管、鼻で効率よく増殖。ネコの大部分は大きな症状が見られなかったが、フェレットと違い飛沫感染と接触感染の両方を確認したという。

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ネコを用いた実験の結果
 ネコインフルエンザウイルスのもとになった鳥インフルエンザウイルスは、主にネコの鼻でのみ増殖しており、研究グループは「ネコインフルエンザウイルスはネコの呼吸器で効率よく増殖できるよう変異したと考えられる」としている。

 また、ネコインフルエンザウイルスに既存のインフルエンザ薬が有効かを調べたところ、ノイラミニダーゼ阻害剤が有効なことが明らかになった。今回の研究結果は、今後ネコを介して起こりうるパンデミックの出現予測や対策などに役立つ可能性があるという。

 研究には東京大学の他、米国ウィスコンシン大学、国立感染症研究所、米国スクリプス研究所、米国農務省、ニュージーランドオークランド大学、日本中央競馬会が協力。成果は米国科学雑誌「Emerging Infectious Diseases」(オンライン速報版)に12月20日付で掲載された。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1712/28/news086.html

米の「ネコインフルエンザ」人にも感染の可能性【読売新聞2017年12月29日】
 米ニューヨークで2016〜17年の冬に約500匹の猫が感染した「ネコインフルエンザウイルス」は、人や他の動物にも感染する可能性があることがわかったと、東京大医科学研究所の河岡義裕教授が発表した。


 論文が米国の科学誌に掲載された。

 河岡教授のグループがこのウイルスを分析した結果、低病原性の鳥インフルエンザ(H7N2)由来のものだった。感染しても重症化しないが、ウイルスが肺や気管で増え、猫の間で接触・飛沫ひまつ感染することが実験で確認された。河岡教授によると、米国では猫を治療した獣医師1人の感染も報告されている。

 大槻公一・京都産業大鳥インフルエンザ研究センター長の話「鳥インフルエンザが猫から人に感染する可能性があることを示した意義のある成果だ。日本では人の感染報告はないが、猫を介した感染にも警戒する必要がある」
http://www.yomiuri.co.jp/science/20171229-OYT1T50068.html

http://archive.is/lIjmG
http://archive.is/ZVnll
http://archive.is/lmiUO
http://archive.is/MpCIN
http://archive.is/hPydA
http://archive.is/YsbSo
http://archive.is/DJTXi
http://archive.is/c1gRw
動物シェルターが業務再開 ネコの鳥インフルエンザ感染経て【Daily Sun New York2017年2月24日】
とうとう猫380匹が感染!鳥インフルH7N2ウイルス 獣医師も…【ハザードラボ2017年1月23日】(H7N2型/アメリカ/既報関連ソースあり)
500匹以上のネコを隔離 鳥インフルエンザまん延の懸念【Daily Sun New York2017年1月17日】
韓国で猫2匹から鳥インフル検出 養鶏盛んな地域【共同通信2016年12月31日】(H5N6型)
鳥インフルエンザ、犬の間で伝染?…また12匹感染=韓国【中央日報2014年3月25日】
犬に鳥インフル抗体…韓国で初のほ乳類感染【中央日報2014年3月15日】

posted by BNJ at 21:04 | Comment(0) | 海外の鳥ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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