2018年01月17日

神奈川)丹沢にもトキがいた 県版レッドデータ生物展【朝日新聞デジタル2018年1月17日】

丹沢にいたとされるトキの標本=小田原市の県立生命の星・地球博物館

 丹沢山地にいた個体だったことが近年わかったトキの標本を道しるべに、種の保存の課題を探る企画展「レッドデータの生物」が小田原市入生田の県立生命の星・地球博物館で開かれている。県版レッドデータブックのリストにある生物約230点の標本や生息環境の情報を展示している。

 県版レッドデータブックは1995年に刊行され、これまで2006年にだけ改訂されている。

 トキをめぐっては、06年の時点では県内にいたとされる個体の標本がなく、県版は「絶滅種」ではなく「不明種」としていた。

 地球博物館によると、県内の高校にあったトキの標本が戦前のもので、丹沢にいた個体だったと06年の改訂後に判明。今回の企画展に「絶滅種」として出品された。ほぼ全身が白く、顔は朱色。冠羽が短いことから幼鳥とみている。

 企画展ではこのほか、箱根や丹沢に分布する準絶滅危惧種ハコネサンショウウオの標本も展示。砂防堰堤(えんてい)の建設のために、産卵が困難になった問題を説明する。

 汽水・淡水魚類のコーナーでは、三浦半島の北川湿地の埋め立て、県内各地の用水路改修とダム建設などで、生息できる環境が消失してきたと指摘。絶滅危惧種のミナミメダカが、オオクチバスの違法放流で被害を受ける問題も報告している。また昆虫については、この10年ほどの間、植物浸透性の新農薬が普及した影響で、アキアカネやシマゲンゴロウが激減したことに触れている。

 一方、種を保存する地道な取り組みも紹介する。相模原市では園芸スイレンの除去が希少トンボなどの生息環境の改善につながったと報告。川崎市ではアメリカザリガニの駆除で、イヌタヌキモなどの希少な水生植物が回復したという。

 会場では「開発の手が入る前の多様な生物が生息する自然環境を見て育った人は高齢化が進み、調査を担える人材の不足は深刻になりつつある。市民の協力が不可欠です」と呼びかけ、「あなたが見かけたレッドデータ生物」を報告できる県地図を掲示。来場者がメダカ、イタチ、クロサギなど5種の動植物を見た場所にシールを貼っている。

 企画展は入場無料。2月25日まで。問い合わせは地球博物館(0465・21・1515)。(村野英一)
https://www.asahi.com/articles/ASKDL315YKDLULOB003.html

http://archive.is/IZqMB

タグ:トキ 開発
posted by BNJ at 10:56 | Comment(0) | 野鳥ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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