2018年01月23日

石川)自然に抱かれ命知る ブナオ山観察舎 白山市【朝日新聞デジタル2018年1月23日】

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【動画】「かんじきハイク」に野生動物の観察体験ができる「ブナオ山観察舎」=須藤佳代子撮影

雪に覆われた山毛欅尾山に姿を見せる野生動物を観察する子どもら=石川県白山市尾添

 標高約600メートルにある石川県白山市尾添の県白山自然保護センター「ブナオ山観察舎」は、カモシカなどの野生動物を自然の姿で見ることができる全国でも珍しい施設だ。積雪が多く、冬場はかんじきを履いて雪山を歩く催しも開いている。なんだか楽しそう。今月上旬、さっそく訪ねた。

 1981年に一般の人が見られる野生動物の観察所として建てられたという。窓の向こうには雪に覆われた山毛欅尾山(ぶなおやま、標高1365メートル)の南斜面が壮大に広がる。頻繁に雪崩が起きる斜面から地肌がのぞき、木の実や草を目当てに野生動物たちがやって来る。

 この日、県白山自然保護センターの嘱託職員南出洋さん(67)がイノシシを発見した。望遠鏡をのぞきこんでみると、斜面の土の上でエサを探している姿が見える。あっ、ニホンザルやカモシカも。常設された大型双眼鏡や望遠鏡で熱心に見入る訪れた人たち。里山では田畑を荒らす厄介者扱いのイノシシやサルも、ここでは貴重な観察対象だ。

 クマタカや国の天然記念物のイヌワシなどの大型鳥類、4月中旬から5月上旬にはツキノワグマも見ることができるそうだ。ここ数年、1シーズンに全国から2300人ほどが訪れる。

 「本来、野生動物は偶然遭遇する以外は簡単に見られないもの。どのように行動しているかなど、動物本来の姿を見てほしい」と南出さんは話す。

 積雪の時期にかんじきを履いて雪山を歩く「かんじきハイク」も体験した。この日の観察舎周辺の積雪は160センチほど。根曲がり竹で作られたかんじきを履き、ガイドを先頭に雪の中を一列になって進む。はじめはかんじき同士がぶつかって歩きにくかったが、慣れると雪深い所もズボズボと。野ウサギやテンの足跡を見つけたり、大きくはがされた杉の木の皮はクマの痕跡と聞いてゾッとしたり、雪の滑り台を滑ったり……とにかく楽しい。

 白山市石同新町から家族で参加した小学6年生平田愛佳さん(12)は「こんなにたくさんの雪に触れたのははじめて。自然の力のすごさを感じた」。野生動物たちのたくましさ、そして人間は自然にいだかれて生きていることを体感できる場所だ。(須藤佳代子)

     ◇

 〈ブナオ山観察舎〉 開館は11月20日から5月5日(年末年始を除く)の午前10時〜午後4時。職員が観察の仕方を説明してくれ、木の実などを使った簡単な工作もできる。「かんじきハイク」の受け付けは土日祝日の午前10時〜午後3時(10人以上は要予約)。ゴム長靴やスキーウェアなどの防寒着、帽子や手袋は持参。無料。ブナオ山観察舎(076・256・7250)。
https://www.asahi.com/articles/ASL1D3TRWL1DPJLB007.html

http://archive.is/m84zX

posted by BNJ at 23:00 | Comment(0) | 野鳥ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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