2018年01月31日

滋賀 知事、鳥類保護を強く要求 米原・関ケ原境の風力発電計画【中日新聞2018年1月31日】(他1ソース/既報関連ソースあり)

 米原市と岐阜県関ケ原町にまたがる山林で計画されている風力発電施設について、県は三十日、事業想定区域に国の天然記念物のイヌワシやクマタカの生息域が含まれることを踏まえ、「鳥類について重大な影響を回避、または十分に低減できない場合には、事業取りやめも含めた抜本的見直しを行うこと」などとする知事意見をまとめ、事業者側に送付した。

 鳥類への影響を調べる期間は、環境省の指針などを踏まえ「繁殖期を含む最低二年間は実施すること」とした。専門家でつくる県環境影響評価審査会は今月、米原市などの意見を踏まえて意見案を作成。知事に報告していた。

 知事意見は十四項目で構成され、事業全般の配慮事項のほか、水質や騒音、動物への配慮を求めた。このうち鳥類保護の項目では、案にはなかった「本事業の取りやめも含め」という強い表現が加えられた。三日月大造知事は同日の定例会見で、西日本に生息するイヌワシのつがいが二十組と少ないことを挙げ、「一羽でもバードストライク(風車への衝突)は避けるべきだ」と理由を述べた。

 風力発電施設は「ジャパン・リニューアブル・エナジー」(東京)が計画し、一帯の山林約百六十四ヘクタールに風車を最大七基建て、二万三千八百キロワットを発電する。施設は二〇二〇年度着工、二一年度運転開始の予定だが、事業の見直しを行った場合はスケジュールが遅れる可能性があるという。同社は知事意見について「内容を精査したい」とコメントした。

 計画は環境影響評価(アセスメント)の初期にあたる「環境配慮書」の段階で、事業者は今後、アセスメントの調査方法を記した「方法書」の策定手続きに入るかどうかを検討する。

◆知事の勇気感じた

 <事業中止を求め県などに意見書を提出していた日本イヌワシ研究会の須藤明子副会長の話> 審査会での発言がくみ取られた意見だ。知事という難しい立場でありながら、このような強い表現で意見を出してもらい、勇気を感じた。事業者には、引き続き現段階での中止を求めたい。

 (鈴木啓紀)
http://www.chunichi.co.jp/article/shiga/20180131/CK2018013102000007.html

風車計画、イヌワシ生息調査要求 滋賀県知事【京都新聞2018年1月31日】
 滋賀県米原市と岐阜県関ケ原町にまたがる山林に計画されている大型風力発電施設について、滋賀県の三日月大造知事は30日、建設予定地に生息する絶滅危惧種のイヌワシやクマタカへの重大な影響が懸念されるとして、行動範囲や生息場所について最低2年間の調査を求める意見を、事業者に送付した。影響を十分に回避できない場合は、事業中止も含めて計画を抜本的に見直すよう要請した。

 環境影響評価法に基づく知事意見は、東京の再生エネルギー会社「ジャパン・リニューアブル・エナジー」が県に提出した環境配慮書に対し、県環境影響評価審査会や米原市などの意見を基にまとめた。

 三日月知事は記者会見で、イヌワシの西日本での生息状況が危機的であるとの日本イヌワシ研究会の報告を踏まえ「1羽でも1つがいでもイヌワシの風車への衝突は避けるべきだ。審査会より厳しい意見を述べることにした」と話した。

 建設予定地は県イヌワシ・クマタカ保護指針で設定された保全ゾーンに含まれ、周辺ではイヌワシやクマタカのペアが生息、繁殖していることが確認されている。意見では両種の行動範囲や生息場所などについて、繁殖期を含めて最低2年間は調査し、事業に伴って樹木を伐採した際の影響も評価するよう促した。

 風車の騒音や影による住居への影響回避、地下水や河川への土砂流出防止、渡り鳥の移動経路や時期の実態把握なども求めた。

 岐阜県も同日、「配慮書段階における事業計画の熟度が低い」とする知事意見を事業者に送付した。

 滋賀県環境政策課によると、経済産業相の意見は今後1カ月程度で示される見通しで、事業者はその後、環境アセスメントの方法や知事意見などへの見解を記載する「方法書」の策定に入る。着工までは一般的に3〜5年かかるという。
http://www.kyoto-np.co.jp/shiga/article/20180130000202

https://megalodon.jp/2018-0131-1059-32/www.chunichi.co.jp/article/shiga/20180131/CK2018013102000007.html
http://archive.is/7JVQe

風車計画地でクマタカ撮影 滋賀・岐阜県境、絶滅危惧種【京都新聞2018年1月31日】
風力発電にイヌワシ衝突の恐れ…計画中止の声も【読売新聞2017年12月26日】

風力発電の中止求め意見書 滋賀、岐阜のイヌワシ保護【産経ニュース2017年12月19日】

風車計画にイヌワシ衝突恐れ 滋賀の生息地、発電用7基【京都新聞2017年12月11日】

岩手の風力発電、見直しを イヌワシに影響と環境省【共同通信2017年12月8日】
岩手)風力発電計画、イヌワシ生息に悪影響?【朝日新聞デジタル2016年12月20日】
環境省、岩手県での風力発電事業に意見 イヌワシに影響ある場合は見直しを【環境ビジネスオンライン2016年10月15日】

衝突死した「オジロワシ」山積み写真 風力発電とバードストライク【J-CASTニュース2017年11月15日】
北方4島の風力発電、貴重な野鳥の衝突死に懸念【読売新聞2017年11月4日】

イチからオシえて バードストライクを防ぐ 風力発電所設置に手引 飛行経路調査【毎日新聞2017年5月10日】

バードストライク 風車に鳥衝突、よそ見原因か 餌につられ、視線下に NPO調査【毎日新聞2017年1月29日】
洋上風力発電 生態系への影響探る 新潟西区でシンポ【新潟日報モア2016年12月7日】
国内最大級の風力発電容認 鳥への配慮条件 環境省【朝日新聞デジタル2016年9月28日】
風車230基の計画!〜地元参加と透明性を 北海道北部、大型風力計画への期待と課題 吉田文和【WEB RONZA朝日新聞社2016年9月12日】
風車に野鳥衝突 防止策探る絶滅危惧種オジロワシも被害【読売新聞2016年9月12日】
北海道の風力発電事業2件に環境大臣意見 希少猛禽類のため、1基は設置中止【環境ビジネスオンライン2016年9月7日】
野鳥検知、衝突を回避 風力発電促進へシステム開発【どうしんウェブ2016年8月6日】
海ワシ類のバードストライク防止策 環境省、風力発電向けの手引き書を作成【環境ビジネスオンライン2016年6月29日】
環境省_「海ワシ類の風力発電施設バードストライク防止策の検討・実施手引き」の策定に関する意見の募集(パブリックコメント)について(お知らせ)【環境省報道発表資料2016年4月26日】
風車と鳥類の衝突を自動検知、洋上風力にも使える遠隔監視システム【スマートジャパン2016年4月19日】

posted by BNJ at 11:01 | Comment(0) | 野鳥ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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