2018年02月06日

青森)フクロウを青森市のシンボルに【朝日新聞デジタル2018年2月6日】

青森大の構内の木に巣箱を設置する学生ら=青森市幸畑2丁目

 青森市の鳥が、フクロウということをご存じだろうか。2005年に旧浪岡町と合併したのを機に、先代のウトウと交代したのだが、知名度はいまひとつ。「青森の鳥フクロウ」を身近に感じてもらおうと、地元の大学生らがキャンパス内に巣箱を設けて繁殖に挑戦している。

 青森市幸畑2丁目に広がる青森大キャンパス。構内の栗の木を見上げると、リンゴ箱を再利用した三角屋根の巣箱があちこちで顔をのぞかせる。昨年10月に学生ら約40人が取り付けたものだ。正面にはフクロウが止まるための枝が付けられ、内部には木のチップが敷き詰められている。フクロウを繁殖させ、その姿を身近に見られるようにするのが目的だ。

 青森市によると、1972年に定められた初代「市の鳥」は、青森市発祥の地とされる善知鳥(うとう)神社にちなむウミスズメ科のウトウだった。だが05年の旧浪岡町との合併を機に、市が新たに市の鳥を公募。フクロウが応募総数の約半数を獲得し、ウトウと交代することになった。

 フクロウはかつてリンゴ園で身近な生き物だった。浪岡で野生動物の啓発活動に取り組む小山内誠さん(70)によると、リンゴの老木の穴で暮らし、リンゴの木をかじるネズミを捕らえてくれたという。だがリンゴの低木化が進み、巣に適した穴が少なくなると、フクロウはあまりみられなくなった。今ではフクロウに舞い戻ってもらうために巣箱を設置する活動もあり、小山内さんは「名産のリンゴと深く関わるフクロウは、青森とは切っても切り離せない」と訴える。

 だが、フクロウが市の鳥となって10年以上が過ぎても、市民に浸透したとは言いがたいのが実情だ。県東青地域県民局によると、市内では毎年5羽ほどのフクロウが保護されているが、「通報してくる市民の多くは、フクロウが市内にいることに驚いている」という。昨年10月、市内大野でフクロウを保護した山崎育子さん(65)も「市の鳥と聞き、驚いた」と話す。

 そんな中、指導するゼミで地域貢献を考える活動をしていた青森大社会学部の鈴木康弘教授は、フクロウを地元に根付かせることが地域貢献につながると考えた。浪岡でフクロウの巣箱設置に取り組んでいた小山内さんらと協力、リンゴ園に足を運んでフクロウの生態を学び、昨春から巣箱作りをスタートさせた。

 現在はキャンパス内に三つ、同市田茂木野のリンゴ園や老人ホームに一つずつ設置している。昨年11月には東青地域県民局にかけ合い、保護したフクロウのうち1羽をそのリンゴ園に放してもらった。「あとはフクロウが巣箱に入ってくれれば……」と期待する。

 小山内さんによると、フクロウはひなが巣立つまでの約2カ月間は巣を離れないため、巣の場所は慎重に選ぶという。そのため新しい巣箱を設置しても、3、4年は入らないことが多い。「青森市と言えば、という名物は少ない。今後、フクロウを市内各地で見ることができるようになり、市のシンボルになってくれたらうれしい」と話す。(板倉大地)
https://www.asahi.com/articles/ASL1D4CBFL1DUBNB00C.html?iref=pc_ss_date

http://archive.is/waF93

リンゴ園のネズミ退治 フクロウが活躍【Web東奥ニュース2017年12月16日】
ふくろう博物展 「市の鳥」知って 青森であすまで /青森【毎日新聞2017年11月17日】
リンゴ作り「救世主」はフクロウ ネズミ退治で大活躍【朝日新聞デジタル2017年11月17日】
農and食 農業記録賞 県内3人入賞 /青森【毎日新聞2017年11月11日】
リンゴ園のフクロウ効果拡大に期待【陸奥新報2017年8月22日】
フクロウ リンゴ園に野ネズミ“ハンター”誕生 青森【毎日新聞2017年5月19日】
憂楽帳 リンゴ園のフクロウ【毎日新聞2017年4月12日】
フクロウが帰ってきた!! ネズミを食べるリンゴ園の味方 青森県弘前市の農家グループ【日本農業新聞e農ネット2016年5月20日】(既報関連ソースまとめあり)
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[鳥獣害と闘う] フクロウ いらっしゃい ネズミ さようなら リンゴ園に巣箱 青森県弘前市の農家、弘前大【日本農業新聞e農ネット2016年1月15日】
ストップ鳥獣害(18) 青森・弘前市【全国農業新聞2015年8月14日】
フクロウ:ネズミ退治 リンゴ園に自作巣箱、弘前の農家グループ 4箱に巣、ヒナ7羽誕生 /青森【毎日新聞2015年5月23日】
リンゴ園の食害、フクロウで抑止を【どうしんウェブ2015年5月22日】

posted by BNJ at 10:42 | Comment(0) | 野鳥ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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