2018年02月07日

底生生物3割が絶滅恐れ たつの・新舞子海岸調査【神戸新聞NEXT2018年2月7日】(ミサゴ/シロチドリ)

新舞子海岸の12年間の生物調査を冊子にまとめた「播磨灘を守る会」の青木敬介代表=たつの市御津町岩見
 瀬戸内海の環境保護に取り組む市民グループ「播磨灘を守る会」は、新舞子海岸(兵庫県たつの市御津町)に生息する生物と野鳥を対象にした2006年から12年間の調査結果を冊子「新舞子の魅力」にまとめた。岩や海底にすむ底生生物が238種類に上り、絶滅の恐れがある生物は3割の72種類を占めた。多様な生物が見られる環境は、全国でもまれな豊かな生態系を裏付ける。(松本茂祥)

 同会は、高度成長期の埋め立てや生活排水などで汚れた海を再生しようと1971年に発足。住民らを交えた海の観察会を続ける傍ら、多様な生物をデータとして残そうと、専門家の協力で調査を行ってきた。

 その結果、底生生物は貝の仲間が95種、エビやカニの仲間が74種、ゴカイの仲間が21種などを確認。カニ類のウモレマメガニなど、野生生物のリストで絶滅の恐れのある絶滅危惧種(準絶滅危惧種、要調査種を含む)は72種が見つかった。

 全国の干潟に詳しい生物研究家で、調査に当たった和田太一さん(36)=大阪市=は「約1キロの海岸に汽水域や干潟、砂浜や磯場があり、これほど多様な環境と生物の種類は全国的にも貴重。しかも良好な状態で残っている」と指摘する。

 調査期間中、県は潮流で流出した砂を戻し、砂浜を復元する養浜工事を12年から3年かけて実施。工事を挟んで一時姿を消したコメツキガニ、スナガニは回復したが、岩場で動けないカイメン、イソギンチャク類が減少。砂の中にすむギボシムシ、ホシムシ類も少なくなった。

 クロヒメガキなど一部で見つからなくなった生物もあり、多様性が失われた懸念も。和田さんは「現状を悪化させないように砂の移動をコントロールする手段の検討が必要」と訴える。

 鳥類は冬季に39種、夏季に25種を確認。県版レッドリストAランクのミサゴ、シロチドリが年間を通して生息していた。

 同会の青木敬介代表(85)は「絶滅の恐れがある生物を増やすことを目標に、環境をどう守るかを考えたい」と話す。1冊500円(郵送の場合は送料各自負担)。希望者はファクスで申し込む。同会TEL079・322・0224(ファクス079・322・8855)
https://www.kobe-np.co.jp/news/seiban/201802/0010963048.shtml

http://archive.is/Tk7zw

posted by BNJ at 09:49 | Comment(0) | 野鳥ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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