2018年02月13日

(419)愛は一方通行なんです   バンクイナ【共同通信2018年2月13日】

 黄色いくちばしが見えた。体は黒っぽい。細身の鳥だ。北九州市の到津の森公園の大きなケージ「こもれびの径(みち)」。中に入ってすぐの池のそばにいたので、よく見ようと近づくと、草かげにかくれてしまった。

朝、見に行くと、いつもの草かげから出ていたバンクイナ。でも、すぐににげていった
 担当の中嶋麻海(なかしままみ)さんによるとバンクイナという鳥で、バンとよばれることも多い。
 すがたが見えても、近よると、どんどんにげる。「ここには7種20羽以上の鳥たちがいますが、その中でも警戒心が強い方だと思います」と中嶋さん。
 「こもれびの径」の入り口に書いてあった「たのしみかた」を思い出した。「声をださず、しずか〜に入ってみる」「そろ〜り、ゆっくりしのび足であるく」。そうだ、木や森になればいいんだ。
 そう思ってじっとしていると、ほかの鳥は通路を横切ったり、目の前を飛んだりしたけれど、バンクイナは出てこない。
 草かげにいるのをじっくり観察すると、くちばしは先が黄色で根元はピンクがかった赤、せなかはちょっと茶色がまじっていて、おしりと体のわきには白いところもある。きれいな鳥だ。
 バンクイナは小さなミルワームという虫をやると、草かげから出てくることもある。でも、中嶋さんでも、あまり近づくとにげてしまうそうだ。
 「残念ながら愛は一方通行なんです」(文・写真、佐々木央)
https://www.47news.jp/culture/education/ikimono/1603081.html

http://archive.is/6V8by
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