2018年02月18日

一筆半歩 観光振興とエサやり=本間浩昭 /北海道【毎日新聞2018年2月18日】

 「ちょっと待てよ」。そんな違和感を覚えた。道東の野鳥観光を盛り上げるため、欧州メディアが根室市を訪れて意見交換した際、給餌で野鳥との距離が狭まり、魅力がパワーアップするとの意見が続出したからだ。

 一行の旅程を見直してみた。タンチョウ、シマフクロウ、オオワシ、オジロワシに給餌している場所を重点的に視察していた。

 鳥インフルエンザが広がった数年前、日本ではオオハクチョウなど野鳥への餌やりが各地で自粛された。ヒトと野生動物との間での感染の広がりを警戒したためだった。

 「欧州では問題は起きていないのか」と尋ねると、「感染が起きないように努めている」と回答があり、中には「餌づけをしなくなれば足が遠のく」と話す写真家も。フィンランドでは、ヒグマにドッグフードを与えて、おびき寄せることもあるという。

 バードテーブルで「鳥寄せ」してきた風土を否定するわけではない。しかし、過去には感染症の世界的大流行(パンデミック)が繰り返された歴史がある。観光振興と引き換えに、人類が脅かされる愚だけは避けたい。
https://mainichi.jp/articles/20180218/ddl/k01/070/205000c

http://archive.is/IvP4K
野鳥観察 英国のメディア招き、道東でツアー 4泊5日、意見交換も /北海道【毎日新聞2018年1月30日】

posted by BNJ at 11:19 | Comment(0) | 野鳥ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: