2018年02月19日

北海道)タンチョウ、国後島と道東往来 発信器で確認【朝日新聞デジタル2018年2月19日】

【動画】国後島で発信器をつけたタンチョウが、釧路・根室地域に飛来していることがわかった=見崎浩一撮影

国後島から飛来した「ベラヤ」(中央)。右脚に「白・赤・白」の足輪をつけている=標茶町

 北方領土の国後島で発信器をつけたタンチョウが、釧路・根室地域に飛来して越冬していることがわかった。これまで北方領土との往来が目視で確認されたことはあったが、発信器による位置情報で把握できたのは初めて。移動経路や滞在地を長期間追跡できるようになり、タンチョウとの共生施策に役立つと期待されている。

 共同調査をしているのは、釧路市のNPO法人「タンチョウ保護研究グループ」(百瀬邦和理事長)と、国後島のクリリスキー自然保護区など。各国のタンチョウ研究者でつくる「国際タンチョウネットワーク」も協力した。

 昨年5月下旬、国後島でタンチョウのメス2羽に発信器を取り付け、全地球測位システム(GPS)を使って追跡した。位置情報は1日2回発信され、釧路市などで受信している。

 ログイン前の続きその結果、愛称「ベラヤ」(メス)が9月2日に別海町に飛来した。10月16日にいったん国後島に戻ったが、11月7日に再び別海町へ。11月下旬に標茶町と行き来した後、12月14日以降は標茶町内で過ごしている。

 ベラヤは2月上旬の昼前、ペアのオスとともに釧路川のねぐらから川沿いの牧草地に姿を現した。1時間ほど過ごした後、北に約1キロ離れたデントコーン畑に移動。積雪がまばらな畑が格好のえさ場になっていた。50羽以上が集まる中、ベラヤは夕暮れまで過ごしていた。発信データを分析したところ、ベラヤの飛行速度は最速で時速50キロ。国後島から別海町まで1時間前後で渡れるという。

 一方、国後島中央部で発信器を装着したもう1羽のメスは、島内の繁殖地で確認されて以降、発信が途絶えている。

 「タンチョウ保護研究グループ」によると、95〜96年にタンチョウ2羽に足輪をつけ、目視で北方領土と往来していることが確認されたが、2002年を最後に行方がわからなくなったという。

 百瀬理事長はベラヤについて「国後島が産卵に適する暖かさになる4月中下旬ごろには戻るのではないか」と推測し、「飛来した昨秋のルートと同じか、違うのか。越冬中のタンチョウがどういう行動をしているかを知る手がかりになる」と話す。

 道東地方のタンチョウを巡っては、行政と民間が給餌(きゅうじ)量を減らすなどして生息地の分散を図っている。百瀬理事長は「ベラヤの行動データを集積することで、より自然に近い形で生息地の分散策を考えることができるのではないか」と期待する。(見崎浩一)
https://www.asahi.com/articles/ASL2H3W5YL2HIIPE00G.html

http://archive.is/K63va
タンチョウ 国後と道東往来 発信器装着して確認 通年の情報収集可能に NPOなど /北海道【毎日新聞2018年1月8日】

posted by BNJ at 10:34 | Comment(0) | 野鳥ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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