2018年02月27日

栃木)宇大の名物「カラス博士」杉田教授が最終講義【朝日新聞デジタル2018年2月27日】

「1日2時間、1カ月続けて顔を合わせていたら覚えてもらえます」と杉田教授。大学では多数のカラスを飼育する=宇都宮大学峰キャンパス
 「カラス博士」の愛称で親しまれた宇都宮大学農学部の杉田昭栄教授(65)が定年を迎える。3月3日の最終講義では約20年にわたるカラスの研究生活を振り返る。「ただいまカラスの勉強中―カラス学の勧め―」というテーマで、カラスの知られざる生態について話す予定だ。

 杉田教授は宇大農学部を卒業後、千葉大大学院医学研究科などを経て、1991年に宇大に戻ってきた。各種動物についての形態学や比較神経学などを専門にしている。

 カラスにのめりこんだきっかけは、99年に研究用に飼っていたニワトリがカラスに襲われたこと。「田舎暮らしの僕はカラスはのんびりと畑の上を飛んでいる鳥だと思っていたが、ニワトリがイタチに襲われたような姿になっていたのでそのギャップに驚いた」

 調べれば調べるほどカラスの奥深さがわかるようになった。これまでも研究のためネズミやニワトリなど様々な生物を解剖してきたが、カラスの脳の大きさに感動した。カラスに全地球測位システム(GPS)を取り付けて行動範囲を調べたり、企業との共同研究でカラスが少なくとも1年間は色を記憶できることを発見したりした。いつの間にか「カラス博士」と呼ばれ、カラスを飼育している人からも相談を受けることが増えた。

 「カラスは自然科学だけでなく、民俗学や文学からもアプローチできる格好の研究題材」という杉田教授。最近は日本の神話に登場する「八咫烏(やたがらす)」がなぜ三本脚なのかを調べに和歌山まで行くほど、研究心はますます盛んになっている。大学は定年になるが、今後も様々な形でカラス研究に携わっていく考えだ。

 研究当初はカラスに名前をつけていたが、途中でやめたという。「研究のために最終的に解剖するので名前がついているとかわいそうだから」。最終講義は誰でも聴くことができる。3月3日午後2時から、宇都宮大学峰キャンパス1号館の1E11教室。(佐藤太郎)
https://www.asahi.com/articles/ASL2V3SN0L2VUUHB00G.html

「カラス博士」杉田教授が最終講義 宇都宮大【下野新聞SOON2018年3月4日】
多角的なカラス研究の歩みを説く杉田教授=3日午後、宇都宮市峰町
 「カラス博士」として知られる宇都宮大農学部の杉田昭栄(すぎたしょうえい)教授(65)は3日、同大峰キャンパスで定年を前にした最終講義に臨んだ。「ただいまカラスの勉強中〜カラス学の勧め」と題した講義には、一般やかつての教え子など約280人が詰め掛けた。

 カラスの知能の高さや人との共生の在り方などを探ってきた杉田教授。解剖学や行動学といった専門の自然科学だけでなく、社会問題や民俗学などの社会科学を含めた幅広い角度でカラスと向き合ってきた。

 人が認識できない紫外線をカラスが認識することを突き止めた過程や、カラスが道具を使う論理的な能力を持つことなどを紹介。カラスの鳥害に悩む自治体や企業から多くの相談を受けるようになったことについて「農学は生活の科学。生活にどう結び付くかをどこか意識しながらやってきた」と振り返った。
http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/top/news/20180304/2984864

宇都宮のカラス博士 杉田昭栄教授の最終講義 「運命的な出会い」振り返る【産経ニュース2018年3月4日】
最終講義で、カラスの剥製を手に熱弁を振るう杉田昭栄教授=3日、宇都宮市峰町の宇都宮大峰キャンパス

 カラスの生態に関する研究の第一人者、宇都宮大農学部の杉田昭栄(しょうえい)教授(65)が3日、定年退官の最終講義に臨んだ。約20年にわたるカラス研究を振り返り、カラスの知られざる生態やカラス研究の奥深さについて熱弁を振るった。

 カラス博士とも呼ばれ、大学でも多数のカラスを飼育する杉田教授。「ただいまカラスの勉強中−カラス学の勧め−」と題する最終講義は、同大峰キャンパス(宇都宮市峰町)の280人入る大きな教室で開かれ、学生だけでなく卒業生や一般市民も聴講に来て満席状態となった。

 同大近くに住む斉藤旭さん(83)は「カラスは利口と聞いているが、本当にそうなのか興味深い」。杉田教授が部長を務めた同大馬術部の監督として親交のあった金田利彦さん(73)は「杉田先生の区切りの講義。自分もカラスにも興味を持った」と話した。

 杉田教授は早くからカラスの知能の高さに着目。この日の講義では、カラスの脳と人を含む哺乳類の脳の違いについて解説し、さらにカラスの視覚に関する研究成果と鳥害対策への応用、道具を使うカレドニアガラスの話題など幅広く紹介。「実験用の鶏が襲われ、イタチの仕業と思っていたら、学生が鶏を襲うカラスを確認。変な生き物だと興味を持ち始めた」と、カラス研究を始めた20年前の“運命的な出会い”を振り返った。
http://www.sankei.com/life/news/180304/lif1803040024-n1.html

http://archive.is/CXd8H
http://archive.is/HWzcl
http://archive.is/ftjtn

posted by BNJ at 10:37 | Comment(0) | 野鳥ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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