2018年03月01日

(経済気象台)ケージフリーの卵を【朝日新聞デジタル2018年3月1日】

 毎日のように食卓にのぼる卵。日本人は1年間に平均331個の卵を食べているという。値段も比較的安定しており、「物価の優等生」と言われる。だが、どのような環境で採卵されているのかはあまり知られていないし、関心を持つ人も少ない。

 狭いケージに押し込められて、日光にもあたらず、羽も自由に広げられず、餌のログイン前の続きみ与えられている鶏。ケージが横に連なるだけでなく、何段にも積み上げられている「バタリーケージ飼育」は、鶏にとって過酷で劣悪な環境だ。

 欧州では1960年代に問題提起されて、より快適にストレスなく飼育しようというアニマルウェルフェア(動物福祉)の考え方が広がった。欧州連合(EU)は、動物福祉と食品の安全性に密接な関係があるとして、2012年から「バタリーケージ飼育」を禁止している。

 スウェーデンやドイツなどではEU規制の前から禁止されており、多くの国で鶏が自由に動き回れる平飼いが主流になっている。ベルギー在住の友人は「半数以上がケージフリーの卵だ」という。

 米国でもケージ飼育を規制する州が出ており、流通大手は「ケージフリーの卵のみ扱う」と宣言して実施している。

 ところが、日本の卵はいまだに9割以上が430平方センチメートル(ほぼB5サイズ)未満の網の上で飼われている鶏が産んだもの。東京五輪・パラリンピックに向けて改善に取り組むことになり、遅まきながら農水省が養鶏のあり方について関係者へのヒアリングを始めた。来年2月にも試案を出したいとしており、期待したい。

 鶏は卵を産む機械ではない。生き物だ。養鶏の環境改善には消費者の意識改革が不可欠だ。(提琴)

 ◆この欄は、第一線で活躍している経済人、学者ら社外筆者が執筆しています。
https://www.asahi.com/articles/DA3S13381332.html

http://archive.is/CDZ9o

posted by BNJ at 11:17 | Comment(0) | 養鶏畜産ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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