2018年03月02日

県鳥シロチドリ 希少野生種指定へ【読売新聞2018年3月2日】(三重県)

県が県指定希少野生動植物種に指定する手続きを進める県の鳥、シロチドリ(県提供)
シロチドリの卵(県提供)

県 絶滅恐れ、環境保全呼びかけ

 県の鳥として親しまれているシロチドリの県内での個体数が減少しているのを受け、県がシロチドリを絶滅の恐れがある種の中でも、特に保護する必要がある「県指定希少野生動植物種」に指定する手続きに入ったことが分かった。早ければ、今月中にも指定される見通し。県では、指定されれば、改めてシロチドリが生息する海岸の砂浜などの環境保全を呼びかける考えだ。

 シロチドリは、全国の海岸の砂浜や干潟で見られる小型のチドリで、体長はスズメよりやや大きい17センチ程度。県内では、伊勢湾内の海岸に一年中同じ場所で暮らす留鳥と渡り鳥が生息しており、県が1972年に県民投票で県の鳥に選んだ。

 県によると、かつては県内の砂浜などで春から夏にかけて普通に繁殖していたが、海辺のレジャーで砂浜に人が頻繁に立ち入るようになったり、海岸の護岸で砂浜が減ったりするなどして繁殖が難しくなり、個体数が減少。2015年に発刊された県のレッドデータブックの調査では、県内で繁殖している個体が50羽未満しか確認されず、最も絶滅の可能性が高いランクに位置づけられた。県内の野鳥専門家の間でも「ほとんど見られなくなった」と言われているほか、全国的にも絶滅が危惧されている。

 ただ、レッドデータブックで絶滅危惧種として掲載されても、捕獲などに対する法的規制は伴わないため、県では今回、県自然環境保全条例に基づく県指定希少野生動植物種へ指定する作業を進めてきた。指定された動植物は、知事への届け出なく、捕獲や殺傷などを行えば、6か月以下の懲役または30万円以下の罰金が科される。同種には現在、ツキノワグマ、ネコギギ、ハマナツメなどの動植物29種が指定されている。

 県のシロチドリ指定案は、2月15日の専門家らで構成する県自然環境保全審議会で適当と判断され、現在は、今月9日まで県民の意見を集めるために県庁で縦覧中だ。異議がなければ、3月中にも指定の告示が行われる見込みだ。

 シロチドリは、県警のマスコットキャラクター「ミーポくん」のモデルや、県立水産高校の実習船の名前になるなど、県の鳥として親しまれてきた。県は指定後に環境保全団体や学校などとも連携してシロチドリが生息する海岸の環境保全について改めて周知・啓発を行う方針だ。県みどり共生推進課野生生物班では「シロチドリは、海岸の砂浜や干潟を象徴する種。自然環境保全や生物多様性の普及・啓発を進めていきたい」と話している。(小嶋伸幸)
http://www.yomiuri.co.jp/local/mie/news/20180302-OYTNT50148.html

http://archive.is/3gfMv

posted by BNJ at 22:36 | Comment(0) | 野鳥ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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