2018年03月03日

女の気持ち つがい 長崎県大村市・岩瀬五十鈴(66歳)【毎日新聞2018年3月3日】

 「おーい、ちょっと来てみろ」と主人が呼ぶ。「ああ、今、朝の家事を終えたばかりなのに」と私は独り言を言いつつ、主人の部屋に行った。「見てみろ」と主人が窓越しに指さす先のツバキの木にはつがいのメジロが飛び交っていた。

 主人が枝にミカンの輪切りを刺すと、しばらくしてメジロがやってきた。1羽がミカンをついばむ間、もう1羽は少し離れた所で周りをくまなく見ながら、首を左右に動かして警戒している様子。むろんメジロにそんな感情はないにしても私にはお互いを気遣い、思い合っているように見えた。

 私たち夫婦は結婚して46年。その道のりは決して平たんではなく、どちらかといえば山あり谷ありだったような……。正直、離婚の2文字が頭をかすめたときもあった。

 今、静かな日常の毎日の中、好きな空間でお互い好きなことをして過ごしているが、何か大切なことを忘れている気がしていた。夫婦とはツーと言えばカーと響く仲だとか、空気のようなものだと聞くが、私たち夫婦の場合はどうなのだろう?

 ハッと思った。これまで主人が大きな病気をせず、元気で過ごしてくれているからこそ、私は好きなことをすることができるのだと。いつの間にか夫婦の会話も少なくなり、感謝することを忘れていたと思う。

 あと4年で80歳を迎える主人。これからは一日一日を大切に健康に気をつけて、お互いを気遣い、感謝して毎日を過ごしていけたらいいなと思う。
https://mainichi.jp/articles/20180302/ddp/013/070/005000c

http://archive.is/Fx3Bs

タグ:メジロ
posted by BNJ at 11:18 | Comment(0) | 鳥類コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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