2018年03月15日

学術交流協定 生物多様性への意識、大阪から発信 大阪府大と海遊館【毎日新聞2018年3月15日】(ペンギン)

左から大阪府立大の笹井和美教授、辻洋学長、海遊館の西田清徳館長=大阪市浪速区で、須藤唯哉撮影
 大阪府立大(堺市中区)と水族館の海遊館(大阪市港区)が2月、学術交流協定を締結した。両組織は魚類などの健康管理や調査研究だけでなく、教育普及への取り組みも相互に強化。命の大切さや生物多様性に対する市民意識の向上を目指す。

 大阪府立大には、1883年に開設された大阪獣医学講習所を起源とした獣医師養成課程がある。同大によると現在、全国に約4万人いる獣医師のうち野生動物に関わるのは約450人にとどまる。教育機関としても手薄になっている野生動物に関する分野を、同大は海遊館との協定によって補完したい考えだ。

 これまでにも、歩行状態が悪かった海遊館のペンギンを、同大が所有するCTスキャンで検査し、背骨の異常を発見するなどの成果を出してきたことが、締結につながった。

 一方、増加する野生動物を巡っては、絶滅危惧種への影響や農作物被害、ヒト−動物間の感染症など問題が多様化。近年、こうした課題に対応できる獣医師のニーズは高まっているという。笹井和美教授は「ヒトと動物が共生できる社会が大阪から発信できたらいい」と期待する。

 海遊館の西田清徳館長は「生き物を飼育・展示する施設は、生物多様性を守る大切さを伝える使命を持っている。これを機に、もう一歩を踏み出せる」と話した。【須藤唯哉】
https://mainichi.jp/articles/20180315/ddf/012/040/005000c

http://archive.is/9fnYp

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