2018年03月16日

地軸 ダムツーリズム【愛媛新聞ONLINE2018年3月16日】

 巨大なダムには圧倒的な存在感がある。観光資源として生かし、公共事業への理解を深めてもらおうというダムツーリズムの人気がじわり広がる▲
 成功例の一つが富山の黒部ダム。延べ1千万人が関わった難工事は、石原裕次郎が出演した映画「黒部の太陽」で描かれた。186bで日本一の高さの堤、毎秒10dの放水は圧巻。トロリーバスやケーブルカーなどを乗り継がなければならないが、年間100万人が訪れるのもうなずける▲
 愛媛のダムはボートの練習に重宝され、冬には渡り鳥のオシドリやカモが羽を休める。大洲の鹿野川ダム改造では見学会が開かれ、西予の野村ダムではマラソン大会も▲
 肱川支流・河辺川では、山鳥坂ダムの建設が進む。治水効果が十分か見解が割れ、生態系への影響が懸念される中での着工から10年。「公共事業は一度動きだしたら止まらん」と住民。着々と変わりゆく風景に時の流れを実感する▲
 多様な生態系の象徴が、周辺に3つがい生息する絶滅危惧種のクマタカ。狭い範囲にこれだけ確認されるのは、全国的に貴重という。いつか巨大なコンクリートだけが残り、雄姿が見られなくなるのではと気をもむ▲
 ダムは治水や利水、発電に役立つが、環境に大きな負担をかけ、水没地の住民は先祖伝来の土地を手放さなければならない。観光資源と喜んでばかりはいられない。負の側面も一緒に学べば、ダムツーリズムの意義はより深まる。
https://www.ehime-np.co.jp/article/news201803160019

http://archive.is/pBbxQ

タグ:オシドリ
posted by BNJ at 10:53 | Comment(0) | 野鳥ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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