2018年04月13日

空港近く生ゴミ置かない…バードストライク対策【読売新聞2018年4月13日】

銃を手に空港を警戒する猟友会員(県静岡空港管理事務所提供)

鳥が当たって先端がくぼんだ中国東方の航空機(2015年10月)(県静岡空港管理事務所提供)


 静岡空港(静岡県牧之原市・島田市)で、航空機に鳥が衝突する「バードストライク」が相次いでいる。

 昨年度は16件起き、過去最多だった2014年度と並んだ。バードストライクは、鳥の餌となる虫が盛んに活動する春以降、増える傾向がある。重大事故につながりかねないとして、関係者は警戒を強めている。

 「ボン」――。空港の滑走路の周辺に設置された4基の爆音機からは時折、鳥や獣を追い散らす破裂音が鳴り響く。地元猟友会員が乗り込んだ乗用車も、滑走路を1日5回パトロールして警戒する。車で鳥に近づいても逃げない場合、銃で撃ち落とすこともあり、昨年度はカラスやトビなど約70羽を駆除した。

 しかし、暗くなると実弾は使用できず、空砲に頼らざるを得ない。最近は、開港当初には姿の見えなかったチドリ科のケリという鳥が、夏場に多く出没するようになった。県静岡空港管理事務所は「抜本的な対策は見つかっていない」と困り顔だ。

 バードストライクは、2009年の開港から13年度まで、年間5〜10件で推移していた。14年度に16件と増え、以後は高止まりしている。

 原因ははっきりしないが、滑走路の運用時間が長くなったことが背景にあるとみられる。近年の旅客機の多くは、エンジンが4基から2基に減った分、口径が大きくなっており、鳥が入り込みやすくなったことも影響しているようだ。

 09年に米国の旅客機がニューヨークの川に不時着した事故は、バードストライクによるエンジンの停止が原因と指摘される。一歩間違えば重大事故につながりかねない。

 静岡空港でこうした事故は起きていないが、15年10月、中国・温州からの中国東方航空機が、着陸時にタシギという鳥と衝突。丸い先端部が大きくへこみ、折り返しの便が欠航を余儀なくされた。

 元日本航空パイロットで、静岡空港に離着陸した経験を持つ航空評論家の杉江弘さんは「鳥が来ないように空港の周り1、2キロは生ゴミを置かないなど、取り巻く環境を含めた対策が必要」と指摘している。
http://www.yomiuri.co.jp/national/20180413-OYT1T50086.html

http://archive.is/QKgPz

posted by BNJ at 23:00 | Comment(0) | 野鳥ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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