2018年05月14日

<金口木舌>やんばるの森の歌声【琉球新報2018年5月14日】

 カッカッカッという打音が沖縄本島北部のやんばるの森に響く。ノグチゲラが木をつつくドラミングだ。野鳥たちの鳴き声も加わり、森の“演奏会”はにぎやかだ

▼絶滅危惧種ノグチゲラはやんばるにのみ生息する。1972年、県鳥に指定された。東村で9日、ノグチゲラを観察した。餌を巣に運ぶつがいを見ていると、生命の躍動を感じた。10日からは愛鳥週間も始まった
▼野鳥を通して自然の大切さを学び、広めることが目的だが、やんばるでは真逆の現実もある。米軍北部訓練場が隣接し、六つのヘリパッドも東村高江に造られた。オスプレイなどが飛び交い、爆音と排気ガスをまき散らす
▼国際自然保護連合(IUCN)は、政府が世界自然遺産登録に推薦した北部や西表島、奄美大島、徳之島について「登録延期」を勧告した。部分返還された北部訓練場跡地が推薦地から外されたことなどを指摘し、内容の見直しが必要と判断した
▼登録に自信を見せていた国や県、自治体は延期勧告に驚きを隠せない。一方、識者らは以前から北部訓練場が登録の弊害になると指摘し、当然の結果として見る
▼軍事基地は任務を最優先し、自然環境を顧みないことを私たちは知っている。延期勧告は目の前の現実を直視しなかったツケだろう。登録が不透明となった今、爆音でかき消される森の歌声にも耳を傾けるべきだ。
https://ryukyushimpo.jp/column/entry-718148.html

http://archive.is/TdhJU

posted by BNJ at 11:14 | Comment(0) | 鳥類コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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