2018年05月15日

ミサゴの思い出【河北新報オンラインニュース2018年5月15日】

 先日、海が見たくなって河口部の土手に出掛けた。電柱のてっぺんで1羽の猛禽類(もうきんるい)が風に吹かれていた。頭や胸が白い。ああ、これがミサゴかと思った。
 数年前のこと。読者から「宮城県内で珍鳥を写真に収めた」と連絡があり、話を聞きに行った。撮影者は「シロガシラトビです」と胸を張った。熱帯に分布し、日本では石垣島などで観察された例があるという。
 画像データを鳥類の研究機関に送り、鑑定を仰いだ。「ミサゴだそうです」。気の毒だったが、結果をはっきり伝えた。
 十数年前、ある新聞の1面に「白いキジ」だという写真が大きく載った。野原に群れる突然変異の白いキジとあったのは、ウコッケイ以外の何ものでもなかった。どこかの鶏舎から集団脱走したのだろう。
 読者が写真を持ち込んだのか、連絡を受けた記者が撮影したのか。いずれにせよ、専門家の鑑定を受けずに載せるなんて、仕事が甘すぎる。同じ轍(てつ)を踏むまいと心に刻んだ。
 読者の皆さんへ。善意の情報提供をためらう必要はありません。ただ、掲載するかどうかは、当方の判断にお任せください。
(整理部次長 野村哲郎)
https://www.kahoku.co.jp/column/desk/20180515_01.html

http://archive.is/Q6Guo

posted by BNJ at 10:29 | Comment(0) | 鳥類コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: