2018年05月20日

[あんぐる] 帰巣 競う 鳩レース【日本農業新聞2018年5月20日】

早朝にトラックから一斉にスタートするレース鳩。1000キロ近いコースでも速い鳩は当日中に飼い主の下に戻る(北海道羽幌町で)
 1000キロ以上離れた場所から自分の巣に戻れる高い帰巣本能を持つハト。そのスピードを競う「鳩(はと)レース」。農家らが手塩にかけたレースバトが、日本列島上空で勝負を繰り広げている。

 今月4日、北海道羽幌町の高台に、国内最大規模の鳩レース「東日本チャンピオンレース」に出る約6000羽を満載した大型トラックの車列が並んだ。

 午前6時40分。太陽が昇ると荷台が開き、黒い群れが約900キロ離れた関東の飼い主の元を目指して飛び去った。足にはICチップが付けられ、それぞれの鳩舎(きゅうしゃ)に戻った時刻をセンサーで自動的に記録。これと距離で割り出した平均速度で勝負が決まる。速いハトは時速90キロほどに達する。

 主催する日本鳩レース協会によると会員約1万人のうち2、3割を農家が占める。レースは真夏や真冬を避け、春や秋に催されるものが多い。

 千葉県印西市で水田2ヘクタールを経営する稲作農家、鈴木敏夫さん(67)は競技歴40年のベテラン。今年2月には宮城県名取市からの約300キロで競ったレースで約1000羽の頂点に立った。

 ハトの寿命は15年ほどだが、レースに出るのは生後1年ほどの体力がある個体だ。鈴木さんは毎年、自分で交配した約80羽を用意する。「はるかかなたから戻ってきてくれるのがうれしい」と醍醐味(だいごみ)を語る。

 ハトは紀元前から通信に役立ってきた歴史がある。太陽の位置や磁気で現在地を把握するといわれ、昔は軍事通信や新聞社の原稿を運ぶ役目などを担った。今、能力を披露する場は鳩レースだけだ。

 同協会の会員数は、最盛期の昭和30年代には約4万人いたが、高齢化などで減った。協会事務局の宮川幸雄さん(74)は「都会より農村の方が鳩舎を用意しやすい。1羽でも始められるので、楽しむ人がもっと増えてほしい」と力を込める。
https://www.agrinews.co.jp/p44120.html

http://archive.is/mLnl1

posted by BNJ at 21:32 | Comment(0) | 愛玩鳥/飼い鳥ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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