2018年05月24日

都市鳥 京都の市街地でトビ増加 研究者「飽和状態」【毎日新聞2018年5月24日】

鴨川にかかる三条大橋周辺を飛び交うトビ=京都市中京区で2018年5月16日、川平愛撮影
 京都市の中心部でトビが増え続けている。広げると1.5メートルにもなる翼で滑空して人間の手から食べ物を奪い、けが人が出る場合も。出没エリアも拡大し、国内外の観光客でにぎわう、鴨川に架かる三条大橋や四条大橋周辺でも目立つ。研究者は「市街地にこれだけのトビがいるのは全国でも異例。増え過ぎて飽和状態」と指摘する。

 京都駅に近く、京都水族館や京都鉄道博物館もあって家族連れでにぎわう下京区の梅小路公園。芝生広場で女…
https://mainichi.jp/articles/20180524/k00/00e/040/299000c

トビ
とんだ京の新名物 鴨川中心、20年で倍増 食べ物狙われ、けが人も【毎日新聞2018年5月26日】

三条大橋周辺で観光客の頭上を飛ぶトビ=京都市中京区で2018年5月16日、川平愛撮影
 京都市の中心部でトビが増え続けている。広げると1.5メートルにもなる翼で滑空して人間の手から食べ物を奪い、けが人が出る場合も。出没エリアも拡大し、国内外の観光客でにぎわう、鴨川に架かる三条大橋や四条大橋周辺でも目立つ。研究者は「市街地にこれだけのトビがいるのは全国でも異例。増え過ぎて飽和状態」と指摘する。【南陽子】

 京都駅に近く、京都水族館や京都鉄道博物館もあって家族連れでにぎわう下京区の梅小路公園。芝生広場で女性の悲鳴が上がった。手にしていた食べ物を数羽のトビが奪おうとしていた。「飛んで来るようになったのは4、5年前から」と公園の管理事務所の担当者が話す。

 左京区の京都府立植物園でも同じ頃から見られるようになり「食べ物を取られた」「手をけがした」との訴えが年に数件寄せられるという。1・5キロ北東の宝が池公園子どもの楽園の稲垣茂管理事務所長は「巡回でもしているのか、昼時になったら来ますね」と話す。ちょうど昼下がり、後方を1羽が横切った。

 環境省主催の京都自然観察学習会で講師を務め、四半世紀にわたり毎週、鴨川の野鳥を観察する日本鳥学会の西台律子さん(69)=左京区=によると、トビの増加が目立つようになったのは1990年代後半から。99年12月、地元の京都新聞は、鴨川の北山大橋から荒神橋にかけて「多いときには50羽近い群れ」と報じた。西台さんは今年1月14日、賀茂大橋北側の「鴨川デルタ」を中心に、記事とほぼ同じエリアで「初の3ケタ」となる101羽を確認。20年で倍増した計算だ。


京都市街地でトビが目立つ場所
 トビはタカ科に属し、生きた小動物の狩りは不得意だが、何でも食べる。体が大きく、建物が建ち並ぶ場所は暮らしにくいが、京都市は街中に鴨川という開けた場所がある。川そのものが観光地で、食べ物をやる人も少なくない。「増え過ぎてえさが不足し、人から食べ物を取らないと生きていけなくなっている」と西台さんは分析する。

 かつては「1羽飛んでいたら喜ぶほど珍しかった」と西台さん。増え始めたきっかけは70年代半ば、鴨川に飛来した渡り鳥のユリカモメを市民が珍しがってパンをまき、その味をトビも覚えたことだという。

 「このままではけが人も増え、駆除が必要という話になりかねない」と西台さんは懸念。「食べ物を取られて腹を立てるのではなく、取られないためにどうすべきかを考えないといけない」と話す。トビは獲物を背後から狙うため、食事の際は木を背にしたり、茂みと茂みの間など狭い場所に座る、立って帽子などを振るのも有効という。

 西台さんによると、京都御苑で2000年にゴミ箱を撤去するとカラスの数が減った。人間の作った環境に適応した「都市鳥」となったトビも、増加に歯止めをかけられるかどうかは人間の行動次第という。京都市動物園副園長の坂本英房さん(58)は「トビが人間に依存して増減する状況が、多様であるべき生態系のバランスを崩しているのではないか」と指摘する。
https://mainichi.jp/articles/20180526/ddf/001/040/002000c

http://archive.is/RM02M
http://archive.is/o0pHe

posted by BNJ at 21:44 | Comment(0) | 野鳥ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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