2018年05月25日

(426)ケージの中を飛ばせたい ニシトビ【共同通信2018年5月25日】

 大きなケージに茶色っぽい鳥が1羽だけいる。体の部分によって茶色がこかったり、うすかったり。えだに止まって静かなふんいきだ。あたりを見まわす目は考え深そうに見える。
ニシトビが木にとまっている。飛ぶすがたを見たいと思った

 川崎市夢見ケ崎(ゆめみがさき)動物公園にいるニシトビ。「8年前、何かにぶつかったのか、くらくらしているところを保護され、ここに来たそうです」と担当の村田美代子さん。おしまいに「そうです」と付いたのは、村田さんがここで働くようになって2年目だからだ。
 ニシトビというのは、日本の空にふつうにいるトビとはちがうのかな。
 「日本のトビより体が二まわりぐらい小さい。ニシトビはもともとアフリカ大陸にいますから、だれかが日本でかっていて、にがしてしまったんじゃないかと思います」
 そう考えるのは、ほかにもわけがあって「最初から人間があたえたえさを食べたそうです」。
 村田さんが残念に思うのは、ケージのおくにいることが多いので、子どもたちがなかなか見つけてくれないこと。「あれっ、いないじゃん、とか言って通りすぎちゃう」
 村田さんと話していると、奥から前に近寄ってきた。「わたしの手に乗ろうと思って来たんです。いま練習中なんですが、なかなかうまくいかない。本当はこのケージの中を飛ばすところまでいきたいんです」(文・写真、佐々木央)=2016年7月配信
https://www.47news.jp/culture/education/ikimono/2386115.html

http://archive.is/HXpDf

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