2018年06月10日

【世界ミニナビ】ニワトリ400羽押収、鋭利なつけ爪も…闘鶏で米警察当局【産経ニュース2018年6月10日】

米東部マサチューセッツ州の農園から地元警察が押収した闘鶏用のニワトリ。計約400羽にのぼった。雄鶏は攻撃的に育てられているため、殺処分されてしまうという。米国で闘鶏は賭博の対象や動物虐待とみなされることから全面禁止されているが、違法な“ヤミ闘鶏”は後を絶たない(AP)

 米東部マサチューセッツ州のノーサンプトンという小さな町で、地元警察が農園からニワトリ約400羽を押収する事件があった。違法な闘鶏が行われていた疑いがあるという。米国では闘鶏が賭博を伴う上、死ぬまで闘わせることから動物愛護の精神に反するとして全面禁止されている。それでも“ヤミ闘鶏”は後を絶たない。

つけ爪や薬物も

 地元紙デイリー・ハンプシャー・ガゼット(電子版)によると、地元警察は5月24日に農園を捜索。敷地内から、ニワトリ約400羽に加えて「ボクシング・グローブ」と呼ばれるカミソリのように鋭利なつけ爪や、戦意を高めるための薬物などを押収した。

 農園のフェイスブック・ページからは、収穫された野菜や花、園芸用品などを販売している様子はうかがえるものの、ニワトリに関する投稿は見当たらない。

 所有者は「農園の運営には関与していない」、管理者は「ニワトリが飼育されていたのは貸していた区画だ」とそれぞれ主張。捜査は続いている。

 警察に協力したマサチューセッツ動物虐待防止協会の担当者が地元のWWLPテレビ(電子版)に語ったところでは、押収された約400羽はいずれも闘鶏を目的に交配され、飼育されていた。

 雄鶏は気性が荒く、ほかの鳥や動物を攻撃したり殺したりする恐れがあるため、大半が殺処分されることになる。一方で雌鶏やひよこが約150羽含まれており、保護を検討しているという。

元王女も逮捕

 闘鶏は、世界各地で行われてきた娯楽だった。

 英国では今でこそ禁止されているが、王室に闘鶏場が設けられていた時代があったとされる。日本でも平安時代には「鶏合わせ」として、貴族から庶民に至るまで広く流行したという。現在は主に東南アジアで盛んに行われている。

 米国では、10年ほど前まで合法とされていた州もあった。ロイター通信によると、西部ニューメキシコ州では禁止令が出された2007年当時、「闘鶏はスペイン系住民の伝統であり、禁止しても地下で行われるだけ」との意見もあったという。

 実際、米国の“ヤミ闘鶏”は社会問題の様相を呈している。

 CNNテレビ(電子版)によると、米司法省は13年、西部オレゴン州で摘発した闘鶏賭博に関与したとして、退位後に米国に亡命していたルーマニアの元国王、ミハイ1世の三女と夫を逮捕。

 AP通信などは今年3月、南部アーカンソー州で闘鶏場の一斉摘発があり、捜査当局が137人を逮捕、ニワトリ約200羽を押収したと報じた。

 殺し合いという極端な闘わせ方のためにニワトリを飼育し、武器や薬物まで与えるというやり方は、残虐だと非難されてしかるべきだろう。賭博として行われれば裏社会の資金源となることも容易に想像できる。

 ただ一方で、摘発が繰り返されている現状をみれば、古代から人々を興奮させてきた闘鶏が簡単になくならないことも分かる。人間の業は深い。
https://www.sankei.com/west/news/180610/wst1806100006-n1.html
https://www.sankei.com/west/news/180610/wst1806100006-n2.html

http://archive.is/1wiEK
http://archive.is/2yXFr

posted by BNJ at 22:36 | Comment(0) | 海外の鳥ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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