2018年06月10日

闘鶏、シリア北部クルド人自治区で人気を博す【AFPBB News2018年6月10日】

シリア北東部のクルド人地域カーミシュリーの養鶏場で闘鶏用のおんどりの世話をするオーナーのシャファン・マフムードさん(2018年4月28日撮影)

【6月10日 AFP】埃が舞い上がるシリア北東部の農場で、シュファン・マハムードさん(39)は闘鶏用の生後9か月のおんどり、「スナイパー」を抱きかかえた。

 動物虐待の懸念から世界各地の多くで禁止されている闘鶏が、紛争で荒廃したシリアの主にクルド人が居住するこの地域では人気を博している。

 養鶏を営むマハムードさんは8年前、自宅近くに闘鶏用の特別な会場を設けた。今ではここにシリア北部の住民が続々とやって来る。

 スナイパーの黒い羽根には白い斑点があり、頭の上の小さなとさかは真っ赤だ。マハムードさんは「他のおんどりはみんなスナイパーを恐れている。彼は最強だ」と誇らしげにスナイパーの首をなでる。

 マハムードさんの養鶏場はカーミシュリー(Qamishli)の郊外にある。クルド人住民が多数を占めるこの街は、北部シリアにあるクルド人自治区の中心地となっている。2012年にクルド人地域からシリア政府軍が退去して以降、地元自治当局が警察を含む独自の公共機関を設置した。

 マハムードさんによると、闘鶏の愛好家らは、クルド人が支配する北部の各地からやって来る。ただ観客として来る人もいれば、懸賞金目当ての人もいる。

 おんどりの出身地もさまざまで、スナイパーはドイツ生まれだ。「だが最も優れているおんどりはたいてい、トルコのアダナ(Adana)が産地だ」とマハムードさん。また、インドやパキスタン生まれのおんどりもいる。

羽ばたきで試合開始

「われわれはスピードに強いタイのめんどりや美しいレバノンのめんどりをを輸入し、掛け合わせて繁殖している」。縞のTシャツと半ズボンにサンダル履き姿のマハムードさんはこう話した。

 日が暮れると男たちが集まってきて闘鶏場の周りを囲む。えんじ色の低い壁には、過去の試合で戦ったおんどりたちの血しぶきが飛び散っている。

 リングの中に残されたおんどりたちがうずくまり、羽ばたきとともに試合開始となる。おんどりは互いに相手に向かって飛び上がり、円を描いて舞いながら突進してはくちばしでどう猛に相手を刺す。格闘は一方が座り込んだり逃げたりして、もう一方の勝利が宣言されるまで続く。

 13歳のときから闘鶏を育てているファイサルさんは「掛け金は1000〜5000シリアポンド(約200円超〜1000円超)までさまざま。50万シリアポンド(約11万円)のときもある」と語る。

 闘鶏はシリアのクルド人地域では比較的新しいと、マハムードさんは語る。「この競技はロマの人々によって数十年前にわれわれの地域に入ってきたんだ」

■「ブルース・リー」

 シリアのクルド人は2011年以降の内戦には概して巻き込まれることなく、その間に独自の文化の復活と半自治区の構築に注力した。

 だが彼らはトルコ軍とその同盟関係にあるシリア反体制派による攻撃対象となった。今年、親トルコの部隊がシリアのアフリン(Afrin)からクルド人戦闘組織を放逐したのだ。

 マハムードさんは「シリアは巨大な闘鶏場と化してしまい、そこに外国からの部隊も加わり、都市とその住民を攻撃している」と暗にトルコに言及して語った。

 闘鶏は明らかに人気があるにもかかわらず、賭け事を嫌うクルド社会では今でもタブー視されている。

 自称「闘鶏中毒」のアフマド・シャラビさん(25)は、金銭が目当てだと認めている。トルコと国境を接するシリアの町ダーバシヤ(Derbasiyah)からやってきたシャラビさんは、以前所有していた第一級のおんどり「ブルース・リー」のおかげで勝ちが続いたと語った。「たった10秒もあれば相手を負かしていたからね」と懐かしそうに振り返る。「最後は彼をイラクで売った」とシャラビさん。売り値は2000ドル(約22万円)までつり上がったと述べた。
http://www.afpbb.com/articles/-/3177667
http://www.afpbb.com/articles/-/3177667?page=2

http://archive.is/M3wiF
http://archive.is/0UQv2

タグ:闘鶏 シリア
posted by BNJ at 22:38 | Comment(0) | 海外の鳥ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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