2018年06月13日

上村松篁 描き続けた花鳥【読売新聞2018年6月13日】

ツバキや小鳥を描いた「春園鳥語」(左)など松篁の大作が並ぶ展示(奈良市で)

 ◇奈良・松伯美術館で60点

 花鳥画で知られる上村松篁しょうこう(1902〜2001年)の画業を振り返る「上村松篁展 夢見る楽園―下絵や素描から知る松篁の理想世界―」(松伯美術館、読売新聞社主催)が12日、奈良市の松伯美術館で始まった。年代ごとの大作のほか、制作過程がわかる素描や下絵など計約60点が並ぶ。9月2日まで。

 幼い頃から鳥や草花が大好きだった松篁は、生き物と自然が調和した世界の表現を追い求め、98歳で亡くなるまで数多くの花鳥画を残した。

 若い頃の大作で、赤や白の花を咲かせるツバキとシジュウカラなど多様な小鳥を描いた「春園鳥語しゅんえんちょうご」(1929年)は、春の庭に鳥たちが戯れる理想の風景が表現されている。一方、素描では、鳥や花の一つ一つを十分に観察していたことがわかる。

 戦後は、深い緑色が印象的な「草原八月」(56年)など、岩絵の具を厚く塗った力強い作品を描いた。水辺の芦あしがかすむ様を墨の濃淡で表現した「芦」(88年)など、晩年は水墨画を意識した作品も多い。時代ごとの作風の変化も見所だ。高島佐句子学芸員は「構図が決まっていった過程を下絵から見ることで、松篁の見た世界がより深くわかる」と話す。

 6月23日午後2時から、館長で長男の上村淳之さんの美術講演会がある。月曜休館(7月16日開館、同17日休館)。午前10時〜午後5時。入館料は大人820円、小中学生410円。問い合わせは同館(0742・41・6666)。
http://www.yomiuri.co.jp/local/nara/news/20180613-OYTNT50120.html

http://archive.is/RXvtn

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posted by BNJ at 20:32 | Comment(0) | 野鳥ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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