2018年06月22日

群馬百湯/66 すりばち荘(上野村) アトピーに効果 飲んでよし、入ってよし /群馬【毎日新聞2018年6月22日】(アオバト)

 宿の玄関に飾られているちょうちんには「おかえり」と書いてある。経営者の黒沢武久さん(76)は「家に帰ってきたつもりでゆっくりしてほしい」と話す。

 開業は1983年。その2年後、520人が犠牲になった日航ジャンボ墜落事故が起きた。1周忌の準備のため日航の社員が約半年間、滞在した。毎日、社員が戻ってくるのは深夜か明け方。睡眠時間を削りながら、もてなした。今でもすりばち荘を訪れる社員は「ただいま」と玄関に入ってくるという。

 泉質はナトリウムが多く含まれ、神経痛、関節痛、疲労回復に効くとされる。特にアトピー性皮膚炎に効果があると好評だ。天然ひのき風呂からは四季折々の景色を満喫できる。

 温泉を楽しむのは人間だけではない。宿から車で約10分、さらに沢沿いを5分歩いたところに湧く源泉には、5〜9月、アオバトが温泉を飲みにやってくる。オリーブ色の羽が特徴で、村では「キバト」の愛称で親しまれている。温泉を飲むのはナトリウムを補給するためという。

 黒沢さんが作った観察小屋からその様子を数メートルの至近距離から眺めることができる。6月のある朝、黒沢さんの案内で観察小屋から観察してみた。午前6時ごろ、アオバトは天敵のクマダカを警戒しながら高い枝から低い枝へ少しずつ移動してくる。午前8時ごろ、鳴き声がぴたりとやんだかと思うと、木々の間から一斉に現れ、源泉のへりへ降り立ち、水面に首を突っ込んで懸命に水をのみ始めた。そんなハトの姿に見入ってしまい、シャッターを切れずに帰ってくる客もいるという。

 人間も併設の水風呂で温泉水が飲める。アオバトに触発され口に含むと、わずかに塩味を感じたが、飲みやすく美味だった。「飲んでよし、入ってよし」。体の内側から癒やされる温泉だ。【菊池陽南子】

 <メモ>

 すりばち荘(上野村野栗沢506、0274・59・2161)。日帰り入浴は中学生〜大人500円、小学生300円。入浴は午前11時〜午後7時。上信越自動車道下仁田ICから車で約50分。アオバトの観察をする場合は事前に要連絡。
https://mainichi.jp/articles/20180622/ddl/k10/040/094000c

http://archive.is/3esOR

タグ:アオバト
posted by BNJ at 22:36 | Comment(0) | 野鳥ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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