2018年06月26日

水族館 大水槽に3万匹のイワシ…新潟・上越にオープン【毎日新聞2018年6月26日】

大水槽を泳ぐ3万匹のイワシの群れ=上越市で18年6月19日、浅見茂晴撮影
 新潟県上越市の新しい市立水族博物館「うみがたり」(同市五智2)が26日オープンする。80年以上の歴史を持つ上越の海のシンボルは、「五感で学ぶ日本海」をコンセプトに、日本海の海底構造や生態系をダイナミックに再現。遊びながら環境を学べる水族博物館として生まれ変わった。24日まで4日間開かれた市民向けの先行公開には約1万5300人が来場し好評だった。遠方から来てもらっても満足でき、地域ににぎわいをもたらす施設だとして地元の期待を背負ううみがたり。記者も一足早く内覧し、うみがたりの魅力を報告する。【浅見茂晴】

 うみがたりは白を基調にした建物で、海側はガラス張り。周囲を芝や植栽に囲まれ、水族館というより、美術館のようだ。


佐渡島と能登半島を望む最上階の日本海テラス。日本海と一体となった演出になっている=上越市で18年6月19日、浅見茂晴撮影
 展示は3部構成。最初の見学ルートとなる「日本海が語る」は、エントランスから順路に沿ってエスカレーターに乗り、最上階3階の「日本海テラス」からスタート。ここから望む「うみがたり大水槽」の水面は、視線の先に広がる日本海とつながって見える。潮風や日の光を感じながらの魚観賞は気持ちよく、時間や天候によっては沈む夕日も堪能できる。

 「大水槽」は水深7.3メートル、水量1110トン。佐渡島や能登半島、日本海の海底地形を縮小再現したものだ。スロープを下りながらさまざまな魚を観賞できるように工夫されている。不思議なことに、魚たちは観賞ルート近くに多く集まる。水流に向かって泳ぐ魚の習性を利用し、水流をデザインしているためだという。

 大水槽内にいるのはコブダイやアカシュモクザメなど50種、3万8000匹。うち3万匹はイワシで、イワシの大群がサケやブリと一緒に泳ぐ様子は壮観だ。暖流と寒流が交錯し、さまざまな魚が集まる上越沖の特徴が見事に表現されている。

 2階に下りると360度アクリルガラスの海中トンネル「うみがたりチューブ」がお目見えする。大水槽の底を貫くもので、さながら海底散歩をしているようだ。チューブの前後では、陸上からは見えない日本海の海面状態や上越の四季を映像で紹介。いろいろな形の窓ごとにさまざまな角度から違った生き物が観察できるコーナーもあり、これまでにない水族館体験だ。

 次の見学ルート「生きものと語りあう」では、日本海を借景にイルカやシロイルカのパフォーマンスを観賞できる。ゴマフアザラシは3階から2階に続く水槽で泳ぐ。さらにイカ・タコの仲間や深海の生き物、さらに光を演出したクラゲなど、世界の海に暮らす生き物にも出合える。

 最後のルート「未来へ語り継ぐ」には「マゼランペンギンミュージアム」があり、地層の色や巣穴の形状など、生息地を再現したミュージアム内でマゼランペンギンが出迎える。ガラスで隔てられることなく、自由に行き交う飼育形態が取られ、生息地を歩いて観察できる仕組みだ。1階屋内からは空を飛ぶように泳ぐ姿も楽しめる。

 桜健太郎館長は「生き物も環境に慣れて、想像以上のパフォーマンス、シーンを披露してくれている」と話している。
https://mainichi.jp/articles/20180626/k00/00e/040/176000c

http://archive.is/iJ3WA

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