2018年07月24日

<比内地鶏>「固く食用に向かない」雄を生かせ 秋田北鷹高生が肉質改善、ブランド化に挑戦【河北新報オンラインニュース2018年7月24日】

秋田北鷹ケイポンの体調を確認する生徒。ケイポンは雄のシンボルであるとさかがない

 肉が固く食用に向かないとされてきた比内地鶏の雄を有効活用しようと、秋田北鷹高(北秋田市)の生徒らが肉質改善に取り組んでいる。海外の去勢技術を取り入れ、乳酸菌に漬けた飼料米を餌に肉質と食味の向上に成功。「秋田北鷹ケイポン」と銘打ち、地域ブランドの確立を目指す。

 年間50万羽以上が出荷され「日本三大地鶏」を誇る比内地鶏だが、一般の食卓に並ぶのは雌に限られる。雄は臭いがきつくなり、筋肉質で固く需要がないため殺処分されている。
 一方、フランスではひな鶏の段階で精巣を取り除き去勢することで、肉質を柔らかくする技術が確立されている。高級食材「シャポン」として国内外の市場に流通している。
 この技術に注目した生物資源科の生徒5人は2015年、現地に渡り地元企業から去勢や飼育、解体の技術を学んだ。本場の味を目指し、シャポンの英語読みの「ケイポン」と名付けた。
 さらに地域資源も生かそうと、市内の農家金田陽太郎さん(72)が雪中貯蔵した乳酸菌漬けの飼料米を餌に混ぜて飼育を開始した。
 肉質は柔らかく脂の質も上がったという。臭みが消え、雌の1.5倍の大きさに成長して肉量も増加。去勢の成功率は現在5割を超え、本場フランスと遜色ない技術力を習得した。
 生徒でつくる「ケイポンクラブ」は技術継承に取り組むほか、加工業者と連携してハムやソーセージ、スープを開発して地域イベントなどで販売している。
 ともに3年で部長の竹村龍陣さん(17)は「去勢技術を後輩にしっかりと受け継ぎ、ブランドの確立を後押ししたい」、副部長の五十嵐琴乃さん(17)は「調理法や商品のレパートリーを広げ、多くの人に味わってほしい」と意気込む。
 ケイポンは筋肉が付くのを防ぎ、肉質を上げるために出荷前の2カ月間をケージの中で育てる。従来の比内地鶏と比べ、3カ月ほど長く飼育に時間がかかる。
 ケイポンクラブ担当の佐藤正幸教諭(59)は「飼育費は高いが、良質な味や栄養価を売りにすれば高級品として確立できるかもしれない。農業を担う人材育成にもつなげたい」と話す。
https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201807/20180724_43004.html

http://archive.is/L1qJs

posted by BNJ at 10:26 | Comment(0) | 養鶏畜産ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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