2018年07月26日

(訪ねる)動物園・水族園 葛飾区金魚展示場 東京都葛飾区水元公園【朝日新聞デジタル2018年7月26日】

池の中で数多くの金魚が泳ぐ様子を間近に見ることができる

 ■色鮮やかな姿にメロメロ

 四角いコンクリートの池をのぞき込む。ゆらゆらとした水面の下、色鮮やかな金魚が右に左にと自由にスイスイ動き回っている。眺めていると、時を忘れそう。

 東京都の東北端、葛飾区と埼玉県との境に位置する都立水元公園。この一角に葛飾区金魚展示場がある。48面の池で金魚約千匹を飼育しており、無料で観賞できる。 もともとここは、東京都水産試験場だった。東京は江戸時代から金魚の生産が盛んで、全国的にも著名な産地の一つ。試験場では、コイ、フナの養殖のほか、江戸前金魚の育成や品種改良を行っていた。1997年に試験場が移転した後、葛飾区が施設を引き継いで運営している。

     * 華やかな飾り付けなどはなく地味で武骨な雰囲気だが、金魚が泳ぐ水の中は個性が際立ち、にぎやかだ。

 エドアカネ(江戸茜)は試験場で生み出された品種。赤い目がチャーミング。オランダシシガシラは頭に大きなこぶがついている。突き出た目が真上を向いているチョウテンガン(頂天眼)。タンチョウ(丹頂)はその名の鶴と同じく、頭の上の部分が赤い。

 昨年度は約2万1千人が来場した。「水元公園に来たついでに足を延ばす方や、最近は海外からの観光客もいらっしゃいます」と同区公園課の板倉幸雄さん(67)。

 展示場の管理を委託されている東洋グリーン産業工事部次長の若林清さん(74)は「池の水は井戸水。病気が出ていないか毎朝エサを与えながらよく観察しています」と話す。

 24種類の金魚を絶やさぬよう、繁殖も手がける。親になる魚を選んで採卵し、かえった稚魚を選別する。金魚は大人になるまでに2〜3年かかる。今春生まれたばかりの小さな金魚が入った池も見ることができる。「生後2カ月ごろまでは、生きたミジンコがエサ。別の池で増やし、毎朝与えます」と若林さん。 

    * 水元公園は、江戸時代に治水のため作られたため池「小合溜(こあいだめ)」に沿って広がり、水郷風景を楽しめる。水辺に立つと風が気持ちいい。対岸は埼玉県営みさと公園だ。水元公園の面積は96・3ヘクタールと、東京23区内の都立公園では最大。中でも中央広場は約10ヘクタールの草地で周囲には建物も見当たらず、広さに圧倒される。都内とは思えない……。

 眞田正隆・水元公園サービスセンター長(45)が「ここは自然を楽しんでもらえる公園です」と言う通り、園内は植物や野鳥が豊かだ。

 規模が都内最大級とされる花菖蒲(しょうぶ)園は6月の花の季節を終えたばかりだが、アサザが黄色い花を咲かせている。環境省レッドリスト2018で準絶滅危惧種に掲載されている水生植物。自生地の「ごんぱち池」は9月9日まで一般開放中で、午前9時から10時まで鑑賞できる。 園内ではカイツブリ、カワセミ、サギ類など100種類以上の鳥が確認されていて、バードウォッチングや写真撮影を楽しむ人でにぎわう。

 バーベキュー広場もあり、利用者が多い。電話(03・3857・3427)かネット(http://tokyo−park.resv.jp/)で予約が必要。

 実は水元公園は、万一に備える場所でもある。災害が発生した際に大規模な救出活動の拠点になる防災公園と位置づけられているのだ。 ヘリポートになる駐車場や、マンホール型トイレ、かまどベンチなどが整備されている。眞田サービスセンター長は「いざという時に使えるよう、地元の自治会や高校などと定期的に防災訓練も行っています」と話している。(大村美香)

 ◇葛飾区金魚展示場は、JR常磐線金町駅南口からバスで「東金町五丁目」下車、徒歩8分。開場時間は午前9時から午後4時半(入場は午後4時まで)。3月から10月は月曜日を除いて毎日開いており、11月から2月は土日と祝日に開場する(年末年始は休み)。毎年5月〜6月上旬に金魚の販売会がある。

 ■(おすすめ)遊びながら科学の不思議を学ぶ 葛飾区科学教育センター「未来わくわく館」(同区新宿6丁目)は、遊びながら科学の不思議を学べる施設。空気、水、光をテーマにした体験型の実験装置があり、身の回りの科学現象に触れることができる。人気なのが、風速12メートルの強い風を浴びることができる強風体験ブース。台風や竜巻を起こす空気の動きを観察できる装置=写真=も、子どもたちの注目を集める。 小中学生を対象とした科学教室のほか、未就学から小学校低学年の児童と保護者が参加して簡単な実験や工作をする教室も開かれている。 JR金町駅近くの東京理科大学・葛飾キャンパス内にあり、6月には入館者35万人を達成した。入場無料、毎月第3月曜と年末年始休館。電話03・5876・6790。

 ■プレゼント 今年3月に発行された葛飾区の魅力を紹介するガイドブック「かつしかWalker」(KADOKAWA刊)を10人に。区内の最新トピックスや人気のグルメ、区内のものづくりの現場を訪れる「大人の社会科見学」といった内容。親子で行きたいお出かけスポットの特集には、水元公園も登場する。件名「訪ねる・葛飾区金魚展示場」で、名前、住所、電話番号と記事の感想をメール(yukan−toukou@asahi.com)で。8月1日(水)必着。当選者にのみ連絡いたします。 ◇来月のテーマは「怪談」の予定です。

https://www.asahi.com/articles/DA3S13607823.html

http://archive.is/DhDi9

posted by BNJ at 21:34 | Comment(0) | 野鳥ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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