希少な鳥サンコウチョウの剥製が、埼玉県所沢市荒幡の県狭山丘陵いきものふれあいの里センターで展示されている。体長より数倍長い尾羽根を持つ雄で、狭山丘陵でもめったにお目にかかれない鳥だという。
サンコウチョウはスズメ目カササギヒタキ科で、夏鳥として日本に渡来して繁殖する。全長は雄が約45センチで雌(約18センチ)よりも大きく、繁殖期の雄は雌にアピールするため尾羽根が長くなる。さえずりが「ツキ(月)ヒー(日)ホシ(星)、ホイホイホイ」と聞こえ、三つの光から名が付いた。
展示しているのは、5月に西武新宿線狭山市駅ロータリーで保護され、その後、衰弱死したサンコウチョウ。同センターに寄贈され、貴重な展示資料になることから剥製にした。須賀聡センター長は「長い尾羽根と、きれいな青いアイリングを観賞してほしい」と話している。
同センターは午前9時〜午後5時。休館日は月曜と祝日の翌日。入館無料。
問い合わせは、同センター(電話04・2939・9412)へ。
長い尾羽根をしたサンコウチョウ(雄)の剥製=埼玉県所沢市荒幡の県狭山丘陵いきものふれあいの里センター
https://this.kiji.is/404010906890208353?c=39546741839462401
サンコウチョウの剥製展示 5月に保護され衰弱死 埼玉【産経ニュース2018年8月16日】
県狭山丘陵いきものふれあいの里センター(所沢市)は、夏鳥として飛来し「森の妖精」といわれるサンコウチョウの雄の剥製展示を始めた。
日本に飛来する時期のサンコウチョウの雄は全長約44センチ、このうち尾羽が約30センチと長い。雌雄とも目の周りとくちばしが青く、雄が長い尾をひらひらとさせて飛ぶ姿は優雅で、バードウオッチャーの憧れの的。長い尾は秋には抜けてしまう。狭山丘陵でもほとんど姿が見られなくなり、埼玉県レッドデータブックでは絶滅危惧IB類に指定されている。
剥製となった雄は成鳥で、5月14日朝に西武池袋線狭山市駅近くで保護され、動物病院に搬送されたが衰弱死した。何かにぶつかり、脳しんとうを起こしたとみられるという。
ふれあいの里センターの須賀聡センター長は「繁殖時期の羽がきれいにそろった雄の個体はとても珍しいので、ぜひごらんください」と話している。
https://www.sankei.com/region/news/180816/rgn1808160028-n1.html
http://archive.is/NlORV
http://archive.is/W1oxs
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