2018年09月22日

奄美の夜、彩る生き物【朝日新聞デジタル2018年9月22日】

闇夜に舞うキイロスジボタル(約6分間露光)=鹿児島県龍郷町
 暗闇でホタルが舞い、雨にぬれた渡り鳥の羽は、宝石のようにきらめく。鹿児島県・奄美大島の夜は、生き物たちの輝きで彩られる。

 集落そばの林で幾重もの光跡を描くのはキイロスジボタル。琉球列島や台湾などに生息し、幼虫期から陸上で過ごす陸生の黄色いホタルだ。

 渡り鳥のリュウキュウアカショウビンは、夜雨のの粒が羽につくとサファイアのように輝く。毎年4月ごろに東南アジアから飛来して繁殖し、帰るのは9月ごろ。雨の日によく鳴くとの言い伝えもあり、島で「雨乞い鳥」とも呼ばれる。 フクロウの仲間リュウキュウコノハズクも奄美の夜を代表する生き物。「ホホッ」という鳴き声が島民になじみ深い。夏には「シャッ、シャッ」と、巣立ち間もない幼鳥が親にエサをねだる声も響いた。 島在住の自然写真家常田守さん(65)は言う。「24時間、365日楽しめるのが奄美。寝る暇がなくて困るんだ」(外尾誠)https://www.asahi.com/articles/DA3S13691778.html

http://archive.is/RwlWs
鹿児島)光る生き物、夏夜の森で輝く【朝日新聞デジタル2018年8月19日】
【動画】奄美大島の夏の夜を彩る生き物たち=外尾誠撮影

闇夜に舞うキイロスジボタル(約6分間露光)。観察時に懐中電灯を使うのは安全のために仕方ないが、「強い光はホタルの活動を妨げるので、なるべく弱い光で」と川畑力さん=7月14日、龍郷町

 暗闇でホタルが舞い、老木に生えたキノコが幻想的な光を放つ。湿地では線香花火のような花が咲き、雨にぬれた渡り鳥の羽は宝石のようにきらめく。夏の夜、奄美大島は生き物たちの輝きで彩られる。

 「見事でしょう。地元の名所にできないかと思っているんです」。奄美自然観察の森(龍郷町)指導員の川畑力さん(39)が案内してくれた龍郷集落そばの林では、キイロスジボタルが幾重もの光跡を描いていた。琉球列島や台湾などに生息し、幼虫期から陸上で過ごす陸生の黄色いホタル。「水辺の生き物との印象が強いが、世界のホタルのほとんどが陸生。島でも林間にいる」と川畑さん。

 来島して調査した経験もある久米島ホタル館(沖縄県)の佐藤文保館長によると、奄美大島では8種のホタルが確認され、このうちアマミマドボタルやアマミヒゲボタルなど6種が固有種(亜種も含む)。調査が進んでいないため、新種が見つかる可能性もある重要な島だという。

 ロ観察の森では、光るキノコとして知られるシイノトモシビタケが楽しめる。高さ数センチ、傘の直径1〜2センチの小さなキノコで、愛称は「森の妖精」。昼間は薄茶色だが、体内の光る物質が酵素の働きで発光する。八丈島(東京都)や和歌山県、大分県などでも確認され、湿度の高い梅雨期を中心に生えては枯れるサイクルを繰り返す。奄美では条件がよければ、9月ごろまでみられる。

 マングローブ林に近い湿地で夏の夜、甘い香りを漂わせて咲くのがサガリバナ。奄美から沖縄、東南アジアにかけて分布する常緑樹で、白や薄紅色の花が垂れ下がるように咲くのが名前の由来。闇の訪れとともに花が開き、夜明け前に落花。一夜限りの命とその姿から線香花火にたとえられる。開発などで多くが切り倒され、島では見られる場所が限られている。

 炎のように鮮やかな体色の渡り鳥リュウキュウアカショウビンは、夜雨の中で美しさがさらに際立つ。全長30センチ前後のカワセミの仲間。本土に渡るアカショウビンと比べて羽が紫がかっているのが特徴で、雨粒がつくとサファイアのように輝く。毎年4月ごろに東南アジアから飛来して繁殖し、帰るのは9月ごろ。雨の日によく鳴くとの言い伝えもあり、島では「雨乞い鳥」とも呼ばれている。

 フクロウの仲間リュウキュウコノハズクも奄美の夜を代表する生き物として外せない。「ホホッ」という鳴き声が島民になじみ深いが、夏には「シャッ、ッシャッ」が響く。巣立ち間もない幼鳥が親にエサをねだる声で、3羽が一緒のことが多い。くるくると頭を回すしぐさも愛らしい。

 夜はハブの活動が活発になるので十分な注意が必要だが、林道沿いでもアマミノクロウサギやルリカケス、アマミヤマシギなど多くの希少種を観察できる。島在住の自然写真家常田守さん(65)は言う。

 「24時間、365日楽しめるのが奄美。寝る暇がなくて困るんだ」(外尾誠)
https://www.asahi.com/articles/ASL8L26LXL8LTLTB009.html

http://archive.is/VwZj1

posted by BNJ at 22:46 | Comment(0) | 野鳥ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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