2018年08月21日

朝日新聞によるオオセグロカモメをウミネコと誤認した報道について【報道の検証2018年8月21日】

青森)ウニ落として割りパクリ 尻屋崎、利口なウミネコ
伊東大治2018年7月8日03時00分

ウニを食べるウミネコ=青森県東通村尻屋

 東通村尻屋の尻屋埼灯台付近で5日、ウミネコがくわえたウニを上空から落として割り、中身を食べていた。食べていたのはとげだらけのムラサキウニ。くちばしでくわえて飛び立つと、5〜7メートル上空からアスファルト路面に落とし、大きく割れた中身をついばんでいた。

 繁殖地・蕪島(かぶしま)がある八戸市の教育委員会によると「賢いウミネコなら、ありうる行動」と市内のウミネコ研究者は話しているという。ウミネコの保護を担当している監視員は、ツブ貝をくわえて落とし、中身を出して食べる行動を時々目撃している。ウニの場合は「潮が引いて海面に露出したものを捕ってきているのでは」(市教委社会教育課)とみられる。
 ウミネコたちが観光客の前でこの一芸を次々披露してくれたら、尻屋崎の集客につながるかもしれない。(伊東大治)
https://www.asahi.com/articles/ASL7555GVL75UBNB00P.html
http://archive.is/bKIqp

ウニ食べるグルメなウミネコ 上空から落として割る
伊東大治2018年7月11日09時40分

 青森県東通村尻屋の尻屋埼灯台付近で5日、ウミネコがくわえたウニを上空から落として割り、中身を食べていた。食べていたのはとげだらけのムラサキウニ。くちばしでくわえて飛び立つと、5〜7メートル上空からアスファルト路面に落とし、大きく割れた中身をついばんでいた。

 繁殖地・蕪島(かぶしま)がある八戸市の教育委員会によると「賢いウミネコなら、ありうる行動」と市内のウミネコ研究者は話しているという。ウミネコの保護を担当している監視員は、ツブ貝をくわえて落とし、中身を出して食べる行動を時々目撃している。ウニの場合は「潮が引いて海面に露出したものを捕ってきているのでは」(市教委社会教育課)とみられる。
 ウミネコたちが観光客の前でこの一芸を次々披露してくれたら、尻屋崎の集客につながるかもしれない。(伊東大治)
https://www.asahi.com/articles/ASL7555GVL75UBNB00P.html
http://archive.is/kUZA2

ウニ食べるグルメなオオセグロカモメ 空から落とし割る
伊東大治2018年7月11日09時40分

ウニを食べるオオセグロカモメ=青森県東通村尻屋

 東通村尻屋の尻屋埼灯台付近で5日、オオセグロカモメがくわえたウニを上空から落として割り、中身を食べていた。食べていたのはとげだらけのムラサキウニ。くちばしでくわえて飛び立つと、5〜7メートル上空からアスファルト路面に落とし、大きく割れた中身をついばんでいた。
 オオセグロカモメたちが観光客の前でこの一芸を次々披露してくれたら、尻屋崎の集客につながるかもしれない。(伊東大治)
https://www.asahi.com/articles/ASL7555GVL75UBNB00P.html
http://archive.is/bKIqp


これらはいずれも同一URLで報じられた記事である。
蕪島=ウミネコ、のイメージで安易にウミネコと同定したことも問題であるが、同一のURLで更新したことも示さず確認されているだけで3度も記事が書き換わっているのはそれ以上に問題である。
最初の報道を見た人がこの記事を見返したときに、内容が違っていることに気づいても、自分の記憶違いなのか記事の方が書き換わったのか確かめようがないのである。

朝日新聞デジタルはこういった記事の書き換えを非常に頻繁に行っている。
鳥に関するニュースではないが自然関係では以下のような例もある。


小笠原空港「五輪までになんとかしろ」 二階氏が一喝
2015年12月17日20時02分

二階総務会長

 「五輪を開催できる東京都が、どうして空港一つ造れないのか。五輪までになんとかしてくれ」。自民党国会議員でつくる「小笠原を応援する会」の17日の会合で、二階俊博総務会長が同席した環境省幹部を一喝する一幕があった。
 空港計画は、米国からの返還20周年の1988年に東京都が打ち出した。だが、都は、世界自然遺産に登録された小笠原の環境保護と1千億円超の事業費を理由に後ろ向きとなり、進んでいない。
 二階氏は会合で、急病人の搬送に空港が必要だと主張。環境省が都と足並みをそろえ、絶滅危惧種のムニンツツジの保護を重視することに対し、「そんなものはあったってなくたってどうってことない。(建設が進まないのは)環境省にも責任がある。省から庁へ戻ってもらわねばならない」とも発言した。
http://www.asahi.com/articles/ASHDK5G7NHDKUTFK00R.html
https://archive.is/J9WkK

小笠原空港「五輪までになんとかしろ」 二階氏迫る
2015年12月17日20時02分

二階総務会長

 「環境省にも責任がある。省から庁へ戻ってもらわねばならない」。自民党国会議員でつくる「小笠原を応援する会」の17日の会合で、二階俊博総務会長が、環境保護を訴えて小笠原空港の建設に否定的な環境省幹部にこう迫る一幕があった。
 空港計画は、米国からの返還20周年の1988年に東京都が打ち出した。だが、都は、世界自然遺産に登録された小笠原の環境保護と1千億円超の事業費を理由に後ろ向きとなり、進んでいない。
 二階氏は会合で、急病人の搬送に空港が必要だと主張。都の姿勢についても「五輪を開催できる東京都が、どうして空港一つ造れないのか。五輪までになんとかしてくれ」と求めた。
http://www.asahi.com/articles/ASHDK5G7NHDKUTFK00R.html
https://archive.is/X5wjQ

小笠原空港「五輪までになんとかしろ」 二階氏迫る
2015年12月17日20時02分

二階総務会長

 「小笠原空港ができないのは、環境省にも責任がある。省から庁へ戻ってもらわねばならない」。自民党国会議員でつくる「小笠原を応援する会」の17日の会合で、二階俊博総務会長が、環境保護を訴えて空港建設に否定的な環境省幹部にこう迫る一幕があった。
 二階氏は、急病人の搬送に空港が必要だと主張。同省が絶滅危惧種のムニンツツジの保護を重視していることについても、「そんなものはあったって、なくたって、どうってことない」と語った。
 空港計画は、米国からの返還20周年の1988年に東京都が打ち出した。だが、都は、世界自然遺産に登録された小笠原の環境保護と1千億円超の事業費を理由に後ろ向きとなり、進んでいない。
残り:54文字/全文:355文字
http://www.asahi.com/articles/ASHDK5G7NHDKUTFK00R.html
http://archive.is/BQx9d


この記事も同一URLで3つのバージョンの記事がある。
最初のバージョンには

 環境省が都と足並みをそろえ、絶滅危惧種のムニンツツジの保護を重視することに対し、「そんなものはあったってなくたってどうってことない。(建設が進まないのは)環境省にも責任がある。省から庁へ戻ってもらわねばならない」とも発言した。


と書かれているが2番目のバージョンではこの部分が削除されている。
この削除をめぐり、SNS上では二階氏や政権への忖度、または二階氏側からの圧力かと騒動になった。
その後また3番目のバージョンでは再び

同省が絶滅危惧種のムニンツツジの保護を重視していることについても、「そんなものはあったって、なくたって、どうってことない」と語った。


との記載が戻ってきたが「環境省にも責任がある。省から庁へ戻ってもらわねばならない」の部分は消えたままである。
この発言が実際にあったのかどうか現時点では不明である。

同様の書き換えは他社でも行われており、2018年1月には、京都大iPS細胞研究所の研究不正の事件に関連し、共同通信が論文の掲載された科学誌創刊に山中教授が不正に関与したかのように報道し、その後改変するという事件があった。

記事の改変の過程は以下のミラーサイトで閲覧できる。
http://archive.is/https://this.kiji.is/329123813377803361

この件に際し、朝日新聞の記者である伊丹氏が以下のように発言している。




このツイートへのリプライにもあるが、同一URLで記事を書き換えた場合履歴は表示すべきだ、という意見は至極真っ当に思える。
印刷され配達される紙面を都度修正し、修正版を配ることは難しいにしても、ウェブ版は書き換えたタイミングでそのことを明示すればいいだけなのではないだろうか。
このようなことが許されるなら、誤報も自由に隠蔽することができてしまう。
考えたくはないが、意図的に世論を誘導するような記事を拡散し、その後しれっと記事を修正し知らん顔をすることもできてしまうだろう。
記事本体の同一性が担保されていない以上、要件を満たした正当な引用であっても、あとになってから「この引用は同一性を保持していない不当な引用である、内容を勝手に改変した」と指摘されかねない。

これは報道の信頼性の根幹に関わる問題である。
このような改変が続く限り、当サイトのような集積サイトやウェブ魚拓のようなミラーサービスは必要だと考える。
新聞各社で行っている「NIE 教育に新聞を」であるが、こういった自身の欺瞞を子どもたちにどう説明しているのか。

記事の改変、訂正があった場合はそのことを明示し、改変の履歴を表示し、その記事を一定期間人目に留まるよう公開し続けることを望みたい。



posted by BNJ at 12:11 | Comment(0) | 報道の検証 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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