2018年09月07日

(風土計)2018.9.7【岩手日報2018年9月7日】

 「厚真町で大規模な土砂崩れ発生、民家が多数倒壊」−。6日未明、北海道を襲った震度7の地震。道路の寸断で、安否不明者の捜索活動も難航している。一刻も早い救出を祈るばかりだ

▼厚真と平泉は、かねて「祈り」で結ばれてきた。奥州藤原氏の栄華を支えていたのが北方交易。平泉から京都に鷲羽(わしばね)やアザラシの皮などが運ばれていたことが、文献に記されている。最高級品が北海道産だった

▼その北方交易のつながりを示す貴重な物証が見つかったのが厚真町。出土した壺(つぼ)が12世紀の常滑焼と確認された。常滑焼は権力者しか使用できない高級品。八重樫忠郎著「北のつわものの都・平泉」は「平泉との関連を想定せずにはいられない」と記す

▼しかも、ただの壺ではない。仏教の経典を土中に埋納した経塚の壺だったと考えられる。経塚は末法思想が流行した平安時代後期、本県では藤原氏一門を中心に、盛んに造営。祈りの心は北海道にも及んでいた

▼祈りの形は、縄文にさかのぼる。札幌市で2012年に開かれた「北の土偶−縄文の祈りと心」展の図録をあらためてひもとく。北海道や本県などで出土した土偶の数々から、先人の心を感じずにはいられない

▼往古から、厳しい風雪に耐え、幾多の災害を乗り越えてきた北海道と岩手。祈りが結ぶつながりの力を発揮し、支援したい。
https://www.iwate-np.co.jp/article/2018/9/7/22255

http://archive.is/6QW2E

タグ:鷹匠
posted by BNJ at 10:24 | Comment(0) | 鳥類コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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