2018年09月13日

宇治川で”放ち鵜飼”お披露目へ 鵜匠「賢さ信じたい」【京都新聞2018年9月13日】

放ち鵜飼の練習で、潜って捕らえた魚をのみ込む鵜。首の縛りはあるが、鵜と鵜匠を結ぶ綱は付いていない(8月27日、宇治市宇治・塔の島)
 追い綱を使わない「放ち鵜飼」のお披露目となる内覧会を、「宇治川の鵜飼」を主催する宇治市観光協会が9月29日に開く。国内で長く途絶えている放ち鵜飼の本格実施への試金石となるが、今夏は豪雨などで練習が制限される苦労もあった。本番まで1カ月を切る中、鵜匠は「重圧も感じるが、賢い鵜の力を信じたい」と成功を目指す。

 8月27日夕方、府立宇治公園(宇治市宇治)の塔の島。厳しい暑さの中、鵜匠の澤木万理子さん(44)が、人工ふ化して育った「ウッティー」を1羽ずつ川に放った。鵜匠が握る綱はなく、じっと見守る。鵜は自在に潜り、投げ込まれた魚を次々と捕獲。およそ3分後、「ウッティー、おいで」の呼び掛けで、澤木さんの元に戻った。

 鵜の人工ふ化は2014年に国内で初めて成功した。野生の鵜より人との距離感が近く、名前を呼べば来る。9羽と、数も増えたことで、市観光協会は、放ち鵜飼を20年に本格実施すると決めた。

 国内の放ち鵜飼は、01年に島根県で行われたのが最後。宇治川では、通常の鵜飼シーズンが終わった10月以降の日中に行うという。今春には、鵜の飼育や設備に充てる資金集めのほか、PRも兼ねてインターネット上で寄付を募り、目標を超える183万円が寄せられた。この返礼品の一つが、放ち鵜飼の内覧会だ。

 鵜飼の営業前に、放ち鵜飼の練習を1時間半ほど行っているが、7月は豪雨による増水などで20日ほど中止を余儀なくされた。再開後は、何度呼んでも反応せず、別の場所へ一時行ってしまう鵜もいた。澤木さんは「鵜は川で遊んで気持ちいいだろうけど、こちらは本当に暑い」と苦笑する。辛抱強く練習を続け、現在9羽のうち6羽が、綱を付けず一定の時間で戻れるようになった。戻ると餌の魚を与え、モチベーションも高めている。

 内覧会での放ち鵜飼の見せ方などはこれから検討するという。澤木さんは「多くの人の支援があり、ここまできた。焦っても仕方ないので、日々、鵜としっかり接していきたい」と話している。
https://www.kyoto-np.co.jp/top/article/20180912000086

http://archive.is/PVkSc

posted by BNJ at 10:54 | Comment(0) | 鳥獣狩猟ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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