2018年09月20日

フン害に騒音 静岡の自治体、野鳥対策に苦慮 【日本経済新聞2018年9月20日】(既報関連ソースあり)

 静岡県内の自治体が市街地に集まる野鳥の追い払いに苦慮している。フンの落下や鳴き声で快適性が損なわれ、衛生環境や街のにぎわいにも影響を及ぼしかねない。音やにおい、木の剪定(せんてい)、タカの活用など試行錯誤を続けている。

静岡市はタカによる追い払いを始める

 「鳥も生きているので仕方がないが、夜は特にうるさい。頭にフンが落ちてきた友人もいる」。静岡市葵区在住の男性(65)は空を見上げながら眉をひそめる。

 静岡市役所から500メートルほど続く青葉緑地に植えられた街路樹には、毎日午後7時ごろになると数千羽ものムクドリの大群が押し寄せる。昼間はエサを探しており、夜に体を休めるためだ。「フンや鳴き声に関する苦情は後を絶たない」(静岡市公園整備課)

 市は10年ほど前から対策に乗り出した。金属音などを流して追い払おうとしたが、すぐに慣れ効果は乏しかった。そこで切り札としたのがムクドリの天敵、タカだ。8月に検証を行って効果を確認し、10月から鷹匠(たかじょう)に業務委託する。費用は作業1回当たり8万〜10万円を見込む。木に止まりづらくするための街路樹の剪定も行い、効果を見守る。

 掛川市もタカを活用している。長らくJR掛川駅前に集うムクドリなど野鳥1万羽に悩まされ、木にネットをかけたり嫌がる臭いを発したりするも効果がなかった。今年2月、タカによる追い払い実験で効果があったため18年度当初予算に百万円弱を計上。8月下旬から本格的に追い払いを進めている。ただ最近はムクドリに代わり「スズメが増えつつあるが、タカへの反応が鈍い」(担当者)のが悩みだという。

 浜松市の鷹匠、田中実さんはタカ活用の利点を「鳥が逃げた先にもついて行けることだ」と解説する。天敵が1羽を襲うのは日常的だが、どこへ逃げても追ってくる現象は自然界にはない。「警戒心が高まると多少の刺激でも逃げるようになり、やがて避けるようになる」わけだ。

 ムクドリ対策に効果をあげているのが浜松市だ。範囲が広いためタカは使えない。試行錯誤を繰り返してたどり着いたのは火薬音と木づちだった。ムクドリが近づくと人の手で火薬音を出し、木に止まれば木づちで震動させて追い払う。担当者は「夜のフン害や騒音を軽減でき、苦情も大幅に減った」と語る。

 日本野鳥の会静岡支部の増田章二支部長は「大きなねぐらを追い払いによって分散させるのはやむを得ない」としつつ「害虫を食べるなど生態系の中でムクドリが果たしている役割にも目を向けてほしい」と指摘する。

(福島悠太)
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO35542910Z10C18A9L61000/

http://archive.is/C5biw

天敵タカでムクドリ駆除 静岡市・青葉緑地で試行【中日新聞2018年8月31日】

静岡)タカでムクドリ撃退、効果は? 掛川市【朝日新聞デジタル2018年2月22日】
ムクドリをタカで一掃 掛川市中心部で試験実施【静岡新聞アットエス2018年2月20日】

ドローンと音で迷惑カラス誘導 山形市、仙台市との連携生かす【河北新報オンラインニュース2017年9月1日】(猛禽類による追い払いをしてきたが、効果はいずれも長続きせず)

鷹によるムクドリ追い払い作戦が失敗【OBS大分放送ニュース2017年1月25日】(既報関連ソースあり)
大分)ムクドリ再び、大分市お手上げ? タカ効果消え…【朝日新聞デジタル2016年12月19日】(既報関連ソースまとめ)
ムクドリ退散 しかし別の鳥が…(大分県)【NNNニュース2016年9月15日】

ムクドリ大群 追い払いは逆効果 ふんや騒音、自治体悲鳴 解決難しく、共存探る 土浦【茨城新聞クロスアイ2017年9月30日】


posted by BNJ at 11:23 | Comment(0) | 野鳥ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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