2018年10月03日

コウノトリ「げんきくん」を本に 波乱に満ちた“半生”描く【神戸新聞NEXT2018年10月3日】

「げんきくん物語」を出版した山岸哲園長=県立コウノトリの郷公園
 兵庫県立コウノトリの郷公園(豊岡市祥雲寺)の山岸哲園長(79)がこのほど、野外で生きる4歳の雄コウノトリ「げんきくん」を主人公にした児童書「げんきくん物語」を出版した。福井県で放鳥され、朝鮮半島にも渡ったげんきくん。昨年、島根県雲南市でペアの雌を失うなど、波乱に満ちたエピソードを分かりやすい物語に。山岸園長は「げんきくんの数奇な半生を通じ、郷公園の役割や、コウノトリが繁殖に選んだ地域の取り組みを全国の人に知ってほしい」と期待する。(阿部江利)

 本は講談社の「青い鳥文庫」から出版された。195ページで全10章あり、げんきくんの生い立ちや飛来する先々での出来事、関わる人らの思いを描く。次世代を担う子どもらに野生復帰の意義を伝え、将来の鳥類学者を育みたいとの思いで、児童書での出版を決めた。

 実際の記録を基に、事実を伝えながらも、子どもたちに親しんでもらうため、擬人化したコウノトリのせりふなども盛り込む。コウノトリ家族を見守る地元住民たちの様子や、地元と同公園との交流、やりとりなども詳しく紹介。野外で暮らすコウノトリが、人間の活動が原因で死んでしまうケースにも触れ、共存の難しさも訴えている。

 げんきくんの親は、同公園の飼育コウノトリ。物語は、福井県に同公園から貸し出されたペアが、卵をふ化させたあたりから始まる。2015年に同県越前市から野外に放され、北は宮城県、南は長崎県まで移動した後、韓国、北朝鮮にも渡った。そうした大冒険の様子も細かく伝える。

 16〜17年、げんきくんは島根県雲南市で豊岡市生まれの雌コウノトリと出会い、豊岡周辺以外では全国で2番目に、4羽のひなのふ化を成功させる。しかし、物語はここから急展開を迎える。

 17年5月、母鳥がサギと間違われて誤射で死んでしまったのだ。げんきくんは必死に4羽のひなの世話を続けたが、雲南市職員らが「ひなを助けるため」と苦渋の決断。同公園がひな4羽を連れ帰り、世話をして雲南市の空に返すまでも克明に記した。

 げんきくんと家族の物語は、今も続く。救護されたひな4羽のうち1羽は、人間が出したごみを誤って食べ、生後わずか3カ月ほどで死んでしまう。一方、げんきくんは18年、韓国に渡り現地で「ポンスニ」と呼ばれた雌コウノトリと、雲南市で運命的に出会う。つがいになり、今年、ひな4羽を立派に巣立たせた。

 山岸園長は、コウノトリの繁殖地が豊岡周辺から全国に広がりつつある現状を踏まえ、「物語は『もし、あなたのまちでコウノトリが繁殖したら』というガイドでもある。野生復帰の難しさや楽しさを伝えたい」とする。650円(税別)。
https://www.kobe-np.co.jp/news/tajima/201810/0011696084.shtml

コウノトリ 「げんきくん」半生、物語に 希少鳥類の野生復帰考える一冊に 兵庫「コウノトリの郷公園」山岸園長が出版 /島根【毎日新聞2018年10月6日】
コウノトリ「げんきくん」を主人公にした本を出版した山岸哲・兵庫県立コウノトリの郷公園園長=兵庫県豊岡市で、高田房二郎撮影
 兵庫県立コウノトリの郷公園(兵庫県豊岡市)の山岸哲(さとし)園長が、野外で生きる実在のコウノトリを主人公にした「げんきくん物語 海をわたったコウノトリの大冒険」(講談社)を出版した。福井県で生まれ、国内各地を移動して朝鮮半島にも渡ったげんきくんの半生を、小中学生向けに分かりやすく紹介している。【高田房二郎】

 「げんきくん」は、同公園から福井県に貸し出されたペアから2014年に誕生した雄。15年に同県越前市…
https://mainichi.jp/articles/20181006/ddl/k32/040/418000c

http://archive.is/tB6Hv
http://archive.is/vMQ9j

人間よりもドラマチック!? 雄のコウノトリ「げんきくん」の数奇な半生とは――。 株式会社講談社【プレスリリース2018年9月15日】

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posted by BNJ at 11:35 | Comment(0) | 野鳥ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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