2018年10月07日

千葉)白井の県有地に私設ゴルフ練習場 10年超前から【朝日新聞デジタル2018年10月7日】

芝生が張られた私設ゴルフ練習場=2018年9月18日午前10時36分、千葉県白井市、三国治撮影

 千葉県白井市にある県所有の草地に、10年以上前から、住民らが勝手に造ったゴルフ練習場がある。県は「無断使用は許されない」とするものの、対応に手が回らない。地元の自然保護団体は「草地の豊かな自然が損なわれる。早くやめてほしい」と訴えている。

 場所は、白井市と同県印西市にまたがる約22ヘクタールの草地や湿地などの一部。県によると、1960〜70年代に千葉ニュータウン事業の予定地として一帯を買収。その後、事業縮小に伴って事業区域から外れ、放置されてきた。このため、全国的に珍しい草原の動植物などが残った。印西市の調査ではトンボやチョウなど約180種の昆虫、約470種の植物のほか、約50種の鳥が生息しているという。

 白井市などによると、約10年前の時点で、同市内の草地に4カ所、印西市内の草地に1カ所のゴルフ練習場ができていた。住民らが草を刈り芝生を張ってフェアウェーとし、中にはバンカーを設けたところも。花壇を造ってテーブルや椅子を備え、バーベキューをした痕跡もあったという。

 これに対して県は「無断立ち入り禁止」の看板を立てて見回りし、「ボールが散策の人などに当たったら危険」などとゴルファーに注意してきた。ただ、「ずっと見張っているわけにもいかず、やめさせられないできた」と担当者はこぼす。

 しかし、草地などの大部分が昨春までに、自然保護などを進めたい白井市と印西市に無償譲渡され、様子が変わった。印西市では県警から出向中の職員が見回りし、ゴルファーに「不法侵入なので、今度見つけたら警察を呼ぶ」と警告、昨夏までにやめさせたという。

 動植物を守ろうと活動している人たちもいる。

 白井市内の2カ所の私設ゴルフ練習場では昨年5月から、東邦大学(同県船橋市)の学生らが、一帯の保全、調査をしている自然保護団体「谷田武西(やたむざい)の原っぱと森の会」や同市と協力して植物の生え方の観察を始めた。周囲にロープを張り、芝生をはがしたり耕運機で耕したりしたため、ゴルフ練習はできなくなった。もう1カ所でも同市などが説得し、昨夏までにやめてもらったという。

 この結果、ゴルフ練習が行われているのは、白井市への譲渡手続きが遅れ、今も県有地の草地にある1カ所だけとなった。広さは長さ約200メートル、幅20〜30メートル。ときどき利用するという近所の男性は「十数年前に仲間数人と道を整備し芝生を張った」と説明し、「悪いこととは思うが、夏場は月2回も草刈りして周りの農家には感謝されている」と主張する。

 しかし、同会理事長の矢野真理さん(61)は「頻繁に草刈りをされると、在来種が駆逐されて生態系が崩れかねない。除草剤をまかれたこともあり放置できない」と言う。県の担当者は「今年度中にやめてもらうよう、対策を強化したい」と話している。(三国治)
https://www.asahi.com/articles/ASLB13K48LB1UDCB00K.html

http://archive.is/gf44L

posted by BNJ at 11:14 | Comment(0) | 野鳥ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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