2018年10月16日

(いちからわかる!)日本で絶滅したトキ、どう復活させたの?【朝日新聞デジタル2018年10月16日】

トキをめぐる動き

 ■中国のトキを佐渡(さど)で人工繁殖(はんしょく)、08年から放鳥しているよ

 コブク郎 トキって、人が育てて、自然に放しているんだって?

 A トキは国の特別天然記念物だね。かつては日本各地で見られたけど、環境(かんきょう)悪化と乱獲(らんかく)で減り、日本生まれは15年前に絶滅(ぜつめつ)したログイン前の続きんだ。そこで、最後のトキがいた新潟県佐渡(さど)市で、中国から供与されたトキ5羽から人工繁殖(はんしょく)をくり返し、自然界に放ってきたんだ。2008年に放鳥が始まり、10年間で19回放鳥されたよ。佐渡島では推定約350羽が生息するまでになった。

 コ どうやって成功させたのかな?

 A 佐渡トキ保護センターで、専門の獣医師(じゅういし)らが人工繁殖に取り組んできた。人が育てる「かごの鳥」のままでは自然界で生きていけないので、島にある野生復帰ステーションに移し、飛ぶ力やえさをとる能力などを訓練してきたんだ。

 コ 放鳥の後は?

 A トキのえさは田んぼにいるドジョウやカエル、タニシなど。これらを殺さないよう、農家は農薬や化学肥料を半減させる取り組みを始めた。佐渡市もそうした米を「朱鷺(とき)と暮らす郷米(さとまい)」と認証し、市の水稲(すいとう)面積の4分の1に広がった。7年前には島が世界農業遺産にも認定されたよ。

 コ 生息数はどうやって数えているの?

 A 放鳥されたトキは羽のマーカーや足輪で1羽ずつ識別される。環境省佐渡自然保護官事務所やボランティアの住民らが、夜明け前から生息地に出向き、追跡(ついせき)調査を続けているんだ。

 コ 絶滅させた生き物を復活させるのは大変だね。

 A 以前のような状況にもどるかはわからない。いまのトキたちは中国産の5羽の子孫だから、遺伝的に多様にすることが課題だ。だから17日には中国から新たな2羽がやってくるよ。トキの数が増えるのはいいけど、逆に田んぼが踏み荒(あ)らされるなど、住民との共生の問題も出てくるかもしれないね。

 (古西洋)

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http://archive.is/d1seD

タグ:トキ
posted by BNJ at 11:05 | Comment(0) | 野鳥ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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